リュウグウはかつて彗星だった? 表面の6割が有機物とする研究成果(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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中村栄三氏(岡山大学惑星物質研究所)らの研究グループ(PML: Pheasant Memorial Laboratory、岡山大学固体地球研究センター)は、はやぶさ2が撮影した映像をもとに、リュウグウの表面にある物質の構成を分析しました。その結果、リュウグウ表面の物質は従来の数パーセントという予想を大きく上回る、およそ60パーセントの有機物を含んでいる可能性が示されたといいます。 研究グループは、はやぶさ2がサンプル採取のためにタッチダウンを実施した際に撮影された映像に、表面が白色(明るい)で内側が黒色(暗い)の破片が写っていたことに注目しました。リュウグウはこれまで地球に落下した炭素質コンドライト隕石に対応するC型小惑星とされてきたものの、炭素質コンドライトであれば宇宙風化を受ける表面は色が暗くなるはずだといいます。 そのいっぽう、過去に実施された宇宙風化の再現実験では、暗い色の有機物が太陽風によって白色化することがわかっているといいます。そこで過去の実験結果をもとにリュウグウの低い反射率を説明できる有機物の含有量を調べたところ、前述の約60パーセントという結果が導かれたとしています。研究グループは、半年後に地球へもたらされるサンプルの解析に期待を寄せています。

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(2020/06/19)