現代建築は「閉じた箱」 コロナで脆さが浮き彫りに…隈 研吾が思う、これからの都市のあり方(J-WAVE NEWS)

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隈は東京大学建築学科大学院修了。1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。2009年から2020年3月までは東京大学教授、2020年4月からは東京大学特別教授を務めている。直近では誰もが知る、新国立競技場の設計に携わる。 後藤は隈の著書『ひとの住処―1964-2020―』(新潮社)を読み「いろいろと感銘を受けました」と感想を述べる。そして、音楽家・坂本龍一が代表を務める森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」の話題に。 同団体は高知県・梼原町などに「more treesの森」を持ち、隈はこの団体とコラボレーションしたプロジェクトに携わるなどしている。 後藤:僕は「more trees」と、わりと親しくさせていただいているんです。梼原はすごく行ってみたいところのひとつだったので、その話が(『ひとの住処』に)書かれていて、すごく面白かったんです。坂本(龍一)さんもときどき、Zoomとかでお話させていただいているんです。「一緒に仕事をするかもしれないんだよ」みたいな話は伺いました。 後藤が建築に興味を持ったきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災だった。 後藤:電車も電気も止まって街中が薄暗いなか、たまたま新横浜に行く機会があって、普段ついている電気が全部消えているわけですよね。それで「建物ってこんなに普段からエネルギーをジャブジャブ使う設計になっていたんだ」ということに気が付いたんです。建物が世の中にたくさんあるけど、この建物のあり方って僕たちの暮らし方をものすごく強く規定しているというか、動線を作っているし、「建築家が社会に果たしている役割はめちゃくちゃ大きいんじゃないか」みたいな気持ちになったんです。 これを受けて隈は「3.11の問題は今回の新型コロナとも結びついている」として、その理由を建築の歴史とともに解説した。 隈:人類はルネッサンス以来、さかのぼれば農業を始めたときからそうかもしれないけど、どんどん人工の上に人工を積み重ねる、アーティフィシャル(人工的)なシステムを築いてきて、建築家なんかはその中心人物だったわけですよね。それが3.11で「建築ってこんなにもろかったのか」「人工的なシステムってちょっとしたことでやられちゃうのか」と、自然というものの圧倒的なパワーの前では、人工的なシステムってゴミみたいなものだなと

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(2020/06/19)