東海汽船、3代目「さるびあ丸」を公開。小池百合子都知事もバリアフリー対応の新しいハイテク船を視察(Impress Watch)

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 東海汽船は6月18日、2019年11月27日に命名、山口・三菱造船下関で進水式が行なわれた3代目「さるびあ丸」の内部を、東京・竹芝客船ターミナルで報道公開した。 【この記事に関する別の画像を見る】  初就航は6月25日で、就航初日は大島~神津島に向けて竹芝桟橋を22時30分に出航。三宅島~八丈島に向かう2代目「さるびあ丸」と同時に出航する。  新造の3代目「さるびあ丸」は、全長118m、幅17m、深さ9.0m(喫水5.4m)、船の大きさの目安となる総トン数は6099トンで、旅客定員は1343名(沿海区域:24時間未満)。航海速力は20.0ノット(約37㎞/h)で近海仕様だが、東京都と小笠原村の支援を受け、小笠原諸島まで航行できる設計になっている。これにより、「おがさわら丸」がメンテナンスでドック入りする際は東京~小笠原航路を代船として運航する役割も担っている。  親しまれてきた「さるびあ丸」の名称は1973年に就航した初代、1992年に登場した2代目に続き、今回も継承。6月5日に三菱造船下関から引き渡され、東京諸島航路の各島において入港・接岸の訓練などを行なってきた。2代目のさるびあ丸(5019トン)と比べて1080トンの増加となるが、ディーゼル駆動による主機関に加え、電動駆動のアジマス推進器を搭載するハイブリッド方式によって燃費は約11.3%改善され、省エネ性能も向上している。  そのほか、気象・海象情報を分析する最新の航海支援システム、2基に増やした船首側の横方向推進スラスター(バウスラスター)を備えるなど、航行の安全性が向上し、離接岸がより容易になっている。船体デザインは美術家の野老朝雄氏が手掛け、幾何学模様で表現された波紋様で、船のコンセプトでもある「島と本土、人と人、過去と未来を繋ぐ」を表現している。  船内はバリアフリー対応で、車いすの乗客でも使いやすいよう通路幅を広げ、置き場スペースにも配慮している。また2段ベッドは、はしごではなく階段にすることで、アクセスしやすくなっているのも特徴だ。カーペット敷の大部屋は、頭の部分にパーティションが設けているので、隣の人の顔の向きを気にしながら寝転がる向きを変えずに済むのもよい。夜行バスのように、リクライニングシートに座りながら目的地まで移動する2等椅子席もある。 □特等室 □特1等室 □1等室

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(2020/06/19)