“物言う”女性への圧力はなぜこんなにも大きいのか(GQ JAPAN)

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5月の末に緊急事態宣言の全面解除が表明されてしばらく経ちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? ウイルス感染の危険性が高い仕事に携わっているわけでなく、特別なケアを必要とする家族がいるわけでもない私は、おそらく生活スタイルをあまり変えずに済んだほうの人間だというのに、それでもだいぶ調子が狂ってしまいました。普段ひとりで過ごす時間が長いからこそ、ちょっとした外界との接触が大きな心の支えになっていたことを思い知らされたというか。 街をふらついたり誰かと会ったりが全然できなかった期間には、日常生活におけるインターネットの存在感がますます大きくなったように感じられます。ツイッターやインスタグラムなどのSNSで政治的な意思表示をする人も劇的に増えました。これはみんなが自由な行動を制限され、自分の生活と政治が直結していることを強く意識せざるを得なくなったからに違いありません。また、あまり外に出られないからこそニュースを追い、調べ、考える時間ができた人も多いのだろうなと思います。 一例として、5月9日前後にツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを含む投稿が400万件を超えた際には、これまで海外の話題としてたびたび耳にしてきた「ハッシュタグ・アクティビズム」が日本で本格的にインパクトを与えるのを初めて見た気がしました。過去には「はてな匿名ダイアリー」での「保育園落ちた日本死ね!!!」が注目を集めたことなどもありましたが(あれから4年、待機児童問題は一向に解決されていない様子で暗澹たる気持ちになりますよね)、今回はまたネット上で発せられる人々の声が一段と強い勢いを示していたような。 こうした社会問題が議論の俎上に載せられた時、熱に浮かされて誤った判断をしないよう、発言する前に立ち止まって考える慎重さは当然必要です。しかし、それにしても、このハッシュタグを使って投稿したきゃりーぱみゅぱみゅや小泉今日子といった有名人への賛否両論のリアクションからは、ものを言う人、特に女性の口を塞ごうとする圧力がいかに大きいのかを改めて思い知らされました。なぜかいきなり上から諭そうとしたり拒否反応を示したり、当たり障りのないこと以外は聞きたくない人々がたくさんいることがよくわかります。自分には彼女たちの政権批判はごく穏当なものに思えたのですが。

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(2020/06/19)