連載 第1話【半世紀前の伝説】映画『アポロ13』でも描かれた「オメガ スピードマスター」の偉業――NASAが認める唯一無二のクロノグラフ(WATCHNAVI Salon)
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こうした目覚ましい宇宙進出の基盤となったのが、同国が1961年から1972年にかけて行った宇宙計画「アポロ計画」といえるだろう。人類が初めて有人宇宙飛行に成功したのは、米ソ冷戦時代の1961年、旧ソ連のユーリイ・ガガーリンによるものだった。宿敵に後塵を拝することとなったアメリカは俄然巻き返しに狂奔し、時の大統領、ジョン・F・ケネディの「1960年代のうちに人類を月に送る」という高邁な宣言とともに、それまで夢物語とされてきた月面探査計画に乗り出し、国家の威信をかけた技術革新が奏功した。そして1969年、「アポロ11号」ミッションでそれは現実となったのだ。その後5回の月面着陸が行われ、一連の試みにより、人類の叡智を結集すれば宇宙への挑戦も決して不可能でないことを誰もが悟った。
人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号のミッションは確かに画期的でセンセーショナルだった。しかし、このアポロ計画が先述の決定的な基盤とされるようになった要因は、翌年実行されたアポロ13号の存在が大きいといえるのではないだろうか。実際、アポロ13号で起こった“アクシデント”は、1995年にトム・ハンクスやケヴィン・ベーコンなど人気俳優らの出演で映画化され、広く知られているのだから。