紫外線照射トイレも研究 エアバス・ボーイングが考える新型コロナ対策(Aviation Wire)

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 都道府県をまたぐ移動の自粛が、6月19日から全国で緩和される。これに伴い、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)が国内線全路線の運航を再開するなど、航空各社はこれまでの大量運休・減便が続いていた状態を順次緩和し、日本航空(JAL/JL、9201)は28日以降は減便率が40%台となり、全日本空輸(ANA/NH)も7月は51%と、これまで約7割の国内線が運休・減便となっていた大手2社も復便が進む。  一方で、窓が開かない旅客機に対して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に不安を感じている利用者もいるだろう。こうした不安に応えるべく、航空各社は客室内の空気が2-3分ですべて入れ替わることなどを盛んにアピールしているが、機体を製造するメーカー側はどのように捉えているのだろうか。欧州のエアバスと米国のボーイングに聞いた。 ◆3分で入れ替わる空気  近年日本の航空会社でも導入が進んでいるエアバスは、すべての現行機にHEPA(高効率粒子状空気)フィルターを標準装備。客室の空気は主に左右の主翼下にあるエンジンから取り込み、天井裏のエアコンダクトから流れ、左右の壁の下部から床下へ流れて機外へ排出される。一部は客室を循環するが、その時に手術室の空調設備にも使われているHEPAフィルターで空気内の微粒子や細菌、ウイルスなどを取り除いている。  HEPAフィルターは、JIS規格で性能が規定されていて、0.3ミクロン以上の粒子を99.97%捕集できる。エアバスによると、マイナス50度に達する高高度の大気にウイルスや細菌は存在しないという。  エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長は「手洗いとマスク着用、搭乗前の検温ができれば心配ない。乗客自身がこまめに除菌するのが大事だ」と話す。新型コロナ対策は「業界全体で解決すべき問題で、安全に競争はない。ボーイングのエンジニアリング部門とも定期的に意見交換している」(ジヌー社長)として、エアバスではオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)を抗菌仕様にしたり、機内清掃を85度以上の高温で洗浄する、フライト後や運航終了後に地上車両から洗浄用の空気を客室に送り込んで滅菌するなどのアイデアを検討しているという。  また、通常はタキシング(地上走行)時から機内換気を始めるが、乗客が搭乗する前から開始すれば、機内の空気は乗客が搭乗時により

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(2020/06/18)