大阪北部地震から2年 小中学校の危険ブロック塀 2割以上手つかず(MBC南日本放送)

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最大震度6弱の揺れを観測し、小学校のブロック塀の下敷きになり児童1人が亡くなった大阪北部地震から18日で2年です。この地震を受けた緊急点検で、鹿児島県内で危険とされたブロック塀がある小・中学校のうち、2割以上の65校でまだ撤去や改修が行われていないことがわかりました。 (西田小学校 高崎良一校長)「(塀が)倒れる心配はなくなった。安心しているところ」 鹿児島市の西田小学校です。通学路沿いに基礎がもろくなったブロック塀がありましたが、今年3月までに撤去されました。 (高崎校長)「通学路が命を奪う場所に突然変わる。対応していかないといけない」 2年前の18日、大阪北部で起きた最大震度6弱の地震では、高槻市で登校中の9歳の女子児童が、建築基準法に違反した小学校のブロック塀の下敷きとなり死亡しました。これを機に、ブロック塀の安全性が全国的な問題となり、各地で点検や撤去が進められました。 MBCが鹿児島県内の43市町村の教育委員会に取材したところ、回答のあった38市町村で、これまでに「安全性に問題」と判定されたブロック塀がある小・中学校は少なくとも269校ありましたが、このうち2割以上の65校で撤去や改修が、まだ終わっていないことがわかりました。 対応が進まない背景について一部の教育委員会は、費用面だけでなく、「学校の敷地と民有地の境界があいまいで、住民との費用負担などの協議に時間がかかっている」と問題点をあげています。 西田小学校では、危険とされたブロック塀を撤去しましたが、これ以外に設置から30年から40年経った塀もあり、ひび割れなどがないか教職員が毎月点検を行っているということです。また、通学路沿いの住宅地などに危険なブロック塀があるケースもあり、個人の所有物だけに対応が難しいと話します。 (高崎校長)「いろんな周りの住民と対応を話していかないといけない。そのために地域コミュニティがある」 地震が起きた際、人の命を奪いかねない危険なブロック塀。幼い命を奪った大阪北部地震から2年経った今も、課題は残されたままです。

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(2020/06/18)