山中伸弥教授「科学はある意味芸術だと僕は思っています」友人・村上春樹の言葉から得た気づき(TOKYO FM+)

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速水:僕も聴いていてびっくりしたのですが、村上春樹さんのラジオ番組(5月20日放送「村上RADIO ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽」)で、“AB型のイセエビ”っていうラジオネームを村上さんから与えられた、と……このラジオネーム、不本意ではないのでしょうか(笑)? 山中:いやいや、めちゃめちゃうれしいです。僕はA型なんですけど、妻がAB型だから僕の代わりに妻が横で飛び跳ねてました。僕はこれからリクエストするときは、絶対にこれでリクエストします。問題なのは誰かわかっちゃうかもしれないっていうことですね(笑)。 速水:僕も聴いていましたが、村上さんがラジオのなかでしれっとハガキを読み、その名前が山中伸弥さん……どっかで聞いたことあるな、とは感じていて、山中さんが村上さんにラジオネームを付けてくれという話……ほんとに山中さんだったっていうのでちょっと驚きましたけど(笑)。 今週、月曜・火曜と「ファクターX」を巡る山中さんのインタビューをお送りしてきました。今日もその続きで、発信することの意義や覚悟という話と、そこから村上春樹さんのラジオ番組の話は、完全につながった話です。 小説家や芸術家と科学者は、実は共通点があるのです。サイエンスはもちろん追求していく科学なわけですが、その間に仮説や推論というものがすごく大事になる。例えば想像力と科学みたいな部分、そこがどうつながるのか、みたいなところでわからない部分があるのですが、どうお考えでしょうか? 山中:本当に科学ってある意味芸術だと僕は思っていますので、まず先が読めない。だから僕たちの仕事は、朝、職場に行くときに今日1日、何が起こるかわからない仕事だと思っているのですが、それが好きな人は研究者になるべきだし、自分の1日が読めないと不安で仕方がないという人は、研究者になるとストレスになってしまうので、これはもう向き不向きがあると思います。 速水:山中さんは、朝、今日1日何が起こるかわからない状況をどういうふうに思われるタイプなんでしょうか? 山中:それがないと続かないですね。1日が読めちゃうと、「じゃあ別に僕、やらなくてもいいかな」っていう感じになってしまうので。 最初、春樹さんにお会いしたときに「小説というのは書き始めるときにこういうふうに書こうと決めて書かれてるのですか?」と聞いたら、「

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(2020/06/17)