海外赴任の夫がコロナ禍で帰国も、家に帰らずホテルで不倫──明子の場合《前編》(週刊女性PRIME)
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「時間の問題なら、こっちから離婚って言ってやりますよ!」と相談者・福島明子さん(44歳)は語気を強めますが、一体、何が起こったのでしょうか?
明子さんの夫は新卒で都市銀行へ就職し、紆余曲折を経て、現在はベトナムの支店で活躍中です。海外勤務が実現するのは同期のなかでひと握り。夫は行内で選ばれし者なのですが、24年間の行員人生は必ずしも順風満帆ではありませんでした。
平穏だった銀行勤めの潮目が変わったのは勤続20年目。永年勤続を祝して表彰されたのですが、同時に言い渡された取引先への出向。同行をメインバンクとするアパレルメーカーの財務部長の職を任されたのです。
夫の年収は1100万円から1200万円に増えたので一見すると悪い話ではなさそう。しかし、取引先にとって夫の存在は人質も同然。夫がいるからこそ銀行は新規の融資を断りにくいし、融資の条件も甘くなるし、他の銀行を当たらなくてもいい。つまり、取引先は銀行に便宜を図ってもらう見返りとして、夫に対して決して安くはない賃金を支払うというカラクリ。
明子さん夫婦は23区内在住ですが、出向先は23区外。自宅から電車で45分もかかるので、夫は出向先近くのワンルームを借ることに。平日に限ってワンルームで寝泊まりし、休日は自宅に戻るという半単身赴任のスタイルへ移行したのです。
そして“都落ち”から3年。夫はようやく銀行に戻ることが許され、今度は海外勤務を命じられたのです。
かなり珍しい人事ですが、夫が24年間、銀行の内外で流した汗が認められた結果なのでしょう。基本給1100万円に加え、海外赴任手当として400万円、専門職手当として100万円が支給され、夫の年収は1600万円に達していました。46歳の会社員としては高給取りの部類に入るでしょう。夫婦には7歳の娘さんがいるのですが、お受験に成功し、現在は私立大学付属の小学校へ通っています。明子さんは娘さんの小学校を変えたくないという理由で海外赴任に帯同せず、夫が単身赴任という形を選んだのです。
ベトナムでも新型コロナウイルスの感染者が増えるなか、3月上旬には日本本社から帰任を命じられました。夫は赴任前、ワンルームにひとり寝泊まりして打ち込むほどの仕事人間。どの国も他国からの入国を制限しているため、いったん日本に帰国するとコロナが収束するまでベトナムに戻ることは難しい