厳しい局面に立つ車載半導体~4~6月期は大幅なマイナス成長必至~(LIMO)

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 ・ 車載用半導体市場は中長期では成長が見込めるものの、足元では新型コロナの影響が出ており、自動車産業全体と同様に厳しい事業環境  ・ ただ、20年1~3月期はサプライチェーンでの在庫積み増し影響などもあって、業績の落ち込みは軽微  ・ 一方、4~6月期ガイダンスは在庫調整の影響を強く受けるもようで、主要各社は減収予想が目立つ  国内の大手調査会社によると、2018年の車載用半導体の世界市場は前年比6.0%増の310億9000万ドル、19年は同1.0%増の314億1000万ドルとなった。19年は、ADASやEV向けが牽引するセンサーやパワー半導体、メモリーが堅調に推移したものの、新車販売台数のマイナスによりMCUとアナログICの成長が鈍化し、前年からほぼ横ばいにとどまった。市況としては、踊り場にある車載半導体市場だが、ADASの先にある自動運転や電動化に向けた技術開発投資は、各社で積極的に進められている。30年には自動車販売台数のうち約10%をレベル3以上の自動運転車が占めるとみられ、車載コンピューティングを含めたシステムの高度化がさらに加速していくことになる。 車載半導体市場規模・主要車載半導体メーカーの四半期業績などの図表を見る  例えば、アウディの「A8」では、ADASを高度化するセントラルドライバーアシスタンスコントローラー「zFAS」を搭載しているが、これはモービルアイの「EyeQ3」、アルテラのFPGA「Cyclon V SoC」、NVIDIAのSoC「Tegra K1」、インフィニオンのマイコン「AURIX」を組み合わせたものである。搭載されている半導体の総額は約1500ドル。「今後こうした組み合わせのプラットフォームの採用が拡大していく可能が高い」とアナリストは語る。従来のコンベンションな車に搭載されている半導体の総額は220ドル程度だが、EVでは400ドル、レベル3の自動運転車では800~1000ドルにまで跳ね上がると予測されている。  今後の車載用半導体の世界市場は、25年に437億7000万ドル、30年には586億1000万ドルへの拡大が予測される。30年に向けて市場をリードするのは、ADAS/AD(自動運転)、EV(次世代車)、コネクテッドカーの3分野。なかでも、車載用のセンサー、パワー半導体、メモリーの成長が期待される。車載用センサー

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(2020/06/17)