【コラム】懲りない“悪癖”で足を引っ張ったバレンシアDF――コロナ後も求められる集中力(SOCCER DIGEST Web)

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 コロナ禍で中断していたラ・リーガが、3か月ぶりに再開した。  6月12日、バレンシア対レバンテのバレンシア・ダービーは、“ダービーらしく”どちらも譲らない1-1のドローで終わっている。 【PHOTO】Jクラブ入りも? この夏に「移籍金ゼロ円」で獲得できる“ボスマン選手”を一挙紹介!  試合を優勢に進めたのは、順位でも上回るホームのバレンシアだった。終盤、89分に左サイドでホセ・ルイス・ガヤが味方を追い越し、奥深くまで走り込む。そこに攻め上がったウーゴ・ギジャモンから、鮮やかなスルーパスが通る。ガヤは左足で、ニアサイドに鋭いグラウンダーのクロスを打ち込む。このコースを信じていたように飛び込んだロドリゴが点で合わせ、ボールをファーサイドに流し込んだ。  ガヤはこの試合、最大の殊勲者の一人だったと言えるだろう。前半からサイドバックとして、ボールの“出口”となっていた。守備でも防御線を破らせていない。外を駆け上がるだけなく、幅を取ったサイドアタッカーのインサイドを走りこんでパスを引き出し、チャンスを演出するなど、相手に脅威を与えていた。  バレンシアはアルベルト・セラーデス監督の戦術が機能し、勝てたはずの試合だった。  ところが、残りのアディショナルタイム数分でペースを失ってしまう。レバンテに押し込まれると、浮足立った。まず、コロナ前と比べてフォームを崩していたダニエル・パレホがエリア近くで不用意なファウルを与えている。このFKは防ぐことができたが、攻撃を分断できず、CKを取られてしまった。そしてフリーでヘディングを合わせられたが、このシュートもGKヤスパー・シレッセンの正面で事なきを得た。  しかし、レバンテが勢いを得ていたのは明白だった。  残り1分になったところで、バレンシアはCBムクタール・ディアカビがロングボールに対し、軽率なファウルでFKを与えてしまう。数的優位な状況で、ファウルをする必然性は乏しかった。  さらに、このFKの対応で、ディアカビは再び思慮の浅いファウルをしてしまう。エリア内でボルハ・マジョラルをマークしていたが、進行方向を遮るように両手をかけてしまい、足も出していた。ボールとほぼ関係ないところでのプレーで、不必要なファウルだった。一度はFKと判定されたが、VARでPKに修正された。  このPKを決められ、バレンシアは勝点2を

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(2020/06/16)