「正しく伝える」というおもてなし : 歴史や伝統を外国人にも分かりやすく(nippon.com)
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現在、新型コロナウイルス感染拡大は日本経済、特に旅行業界に大打撃を与えている。2019年の訪日外国人数は約3190万人と7年連続で史上最高を更新したが、これがパタッと止まってしまった。2020年2月には前年比58%減となり、3月は94%減少した。1日当たりの訪日外国人数でみると、4月はついに99.9%も減少した。
このままでは、年間4000万人の外国人観光客を日本に呼び込みたいという日本政府の目標達成は難しいだろう。しかし、このコロナ禍でインバウンドに逆風が吹き荒れている現状下で、観光業界が長期的に成長できるような地盤作りや、外国人観光客が日本を訪れた際の満足度を高めるための地道な努力が続けられている。
そのひとつが、観光庁が進めているプロジェクト「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」だ。訪日外国人が訪れる観光地には、施設や歴史を説明する観光案内の看板が充実している所もあれば、ほとんど無い所もあり、むらがある。また解説内容が不十分だったり、間違っていたりするなど、外国人観光客に観光地の魅力が伝わらないという声が上がっていた。そこで、観光庁が文化庁や環境省と連携し、英語圏出身のライターや編集者に実際に観光地を訪れてもらい、旅行者の目線で分かりやすい解説文を作成してもらう取り組みを2018年度から始めた。開始3年目に当たる今年4月24日、観光庁はこれまでのプロジェクトの成果をウェブサイトで発表した。