また盛大に祝える日を願って……“ウィズコロナ”のF1で失われる感動的な光景(motorsport.com 日本版)

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 モータースポーツは、ほとんどが目に見えないところでの勝負だ。サーキットから離れた場所で長時間にわたって設計・開発されたマシンのコンポーネントも、コックピット内のドライバーの奮闘も、その保護デバイスや安全構造によって隠され、見えなくなってしまっている。いわゆる“ハコ車”のレースでは屋根やフロントガラスがあるし、現代のシングルシーターではハロを装着したマシンが主流となっている。 【写真】母国初優勝のアイルトン・セナ、最後の力を振り絞りトロフィーを掲げる|1991年ブラジルGP  その頑張りが何者にも邪魔されず、最も目に見える形で表現されているのは、おそらくピットストップだろう。現代のF1ではわずか2~3秒でタイヤ交換を完了させるが、それは率直に言って芸術だ。  また、近年チームとドライバーの無線交信の公開は、ヘルメットによって隠されているドライバーの感情を明らかにするのに役立っており、このスポーツの魅力を効果的に発信できていると言える。  つまるところ、モータースポーツは自動車に乗った人間による競争である一方で、やはり外から見えるアクションはファンを熱狂させる上で重要なのだ。ただ2020年のF1では、そういったものがいくつか失われるかもしれない。  F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは先日、新型コロナウイルスのパンデミックによって開幕が遅れていた2020年シーズンが7月にオーストリアでスタートすることを発表すると、レース前、レース後の手順が従来と大幅に変わることを明らかにした。新型コロナウイルスへの感染リスクを限りなく抑えながらイベントを運営するためには、F1もソーシャルディスタンスなどに注意した“新しい活動様式”に対応しなければいけないのだ。  現在各F1チームは、レッドブルリンクで7月5日に行なわれる初戦に向けて準備を進めているが、その中でも彼らの“ウィズコロナ”における取り組みを垣間見ることができる。  イギリスのシルバーストンで行なわれたメルセデスのプライベートテストの映像を見ると、チームのメカニックはマスクを着用。イギリス政府が求める約2mというソーシャルディスタンス(オーストリアなどでは1mと定められている)を確保しながら、2018年マシンのW09を準備していた。これから始まるシーズンにおいて各チームは、スタッフの人員を大幅に

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(2020/06/16)