古舘寛治──今、許してはいけないことがある【GQ JAPAN連載特集:希望へ、伝言】(GQ JAPAN)

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コロナ禍にあって我が国は国民に(ヨーロッパ各国のような)十分な補償をしないまま自粛を要請し、その効果が十分に出ない機会を使って、より強制力の強い権力が使えるよう改憲議論を進めようとしています。 何年も前から公になっている自民党改憲案の前文だけでもよく読んで、あとは憲法学者の解説も読んでいただければ分かりますが(ネットで見つかります)、言葉を弄しながら、なんとしてでも戦前の日本のような人権を制限できる国を実現するための憲法に変えようとしています。 つまり憲法とは国民に責任や義務を課すものではなく、国家権力を縛るものであるにもかかわらず、自民案は逆さまになっているのです(国民を縛るのは国会で作られる法律です。憲法よりも下位に位置するものです)。 歴史的に見ても社会の危機的状況に独裁国家が生まれ易いそうです。まさに今ですね。これを許したら僕のような政権批判している者は牢屋に入れられるでしょう。誰もが政府にただ従わざるを得ない国(しかも歴史上特に酷い政権に!)。 そんな国に本当にしたいのか? 国民の一人一人が今、しっかり考えないといけないと思う。なぜならまだ今なら国民に行先を選ぶ権利があるからです。 僕の心配がただの取り越し苦労と終わることを心から願います。また平和で楽しい話を書かせていただける日が来ますように。 PROFILE 古舘寛治 1968年、大阪府生まれ。NYで演劇を学び、帰国後、舞台をベースに数多くの映画やドラマに出演。主な出演作に映画『淵に立つ』、テレビは『いだてん』『逃げるは恥だが役に立つ』などがある。公開待機作に『子供はわかってあげない』『君が世界のはじまり』『甘いお酒でうがい』『プリテンダーズ』がある。

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(2020/06/16)