やっぱり映画館が好き! 劇場で観たいオススメ映画5選(GQ JAPAN)

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80年代、ポップでラディカルな映像表現でフランコ独裁政権後の自由の象徴となったペドロ・アルモドバル。1998年には息子を失った母の愛を描いた『オール・アバウト・マイ・マザー』でカンヌ国際映画祭監督賞、アカデミー外国語映画賞を受賞するなど、ヨーロッパを代表する映画作家のひとりとなった。その彼が、初めて撮った自伝的作品が『ペイン・アンド・グローリー』である。 主演は、脊髄の痛みと母の死によって落ち込む世界的な映画監督サルバドール。32年前に撮った作品の上映会への登壇依頼が舞い込み、疎遠になっていた主演俳優と再会、それをきっかけに過去と向き合うことになる。田舎町で母親と過ごした子供時代、80年代のマドリッドでの恋愛。想い出を辿ることで、失ってしまった大切なものを再び見つけ出し、創作意欲を再燃させる。 70歳を迎えたアルモドバルが、自らの人生や創作活動の核となる“痛み”を真っ向から見つめ、情熱を取り戻していく様がアントニオ・バンデラス演じる主人公に重なる。内省的なドラマは、『オール・アバウト・マイ・マザー』とともにアルモドバルの最高傑作といえるだろう。バンデラスは、本作でキャリアの転機ともなる名演を見せ、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。 『ペイン・アンド・グローリー』は6月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかロードショー。

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(2020/06/16)