日銀・黒田総裁会見6月16日(全文2)物価は当面、前年比マイナスで推移(THE PAGE)

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NHK:NHKの大久保と申します。よろしくお願いいたします。2つあります。1つは、金融市場の評価についてお伺いしたいと思います。今日も東京株式市場日経平均株価が1051円高と。このところ実体経済、極めて厳しい状況が続いている一方で、金融市場、とりわけ株式市場では緩やかながらも上昇基調が続いておりまして、実体経済を必ずしも反映してないんじゃないかといった指摘もありますし、政策期待によって上がってるっていうふうな見方であるとか、あるいは緩和的な環境が金融市場の今の状態をもたらしているといったような指摘もあります。中には、ちょっと株式市場、過熱気味ではないかといったような見方もあるんですけれども、総裁、今のところの金融市場の評価をどのようにされてますでしょうか。 黒田:株式市場を含めて金融市場全体ですけども、2月の下旬以降、新型コロナウイルス感染症の影響から投資家のリスクセンチメントが悪化しまして、株などが大幅に下落したわけです。ただ、その後、各国の政府や中央銀行が迅速かつ積極的な対応を取ったということなどによって市場の緊張が緩和する中で、足元にかけて多くの国で株価は値を戻しているわけであります。株価は基本的には将来の経済および企業収益の見通しを反映するものでありまして、最近の株価の動きも、足元、企業収益は悪化していますが、市場参加者の多くが先行き、経済活動が再開して企業収益が改善していくということを予想しているということを反映しているのではないかと思います。  もちろん引き続きこの内外経済の不透明感は強いわけでありまして、このため、特に株式市場では依然としてボラティリティーが高めの水準で推移するなど、神経質な状況が続いております。従いまして今後とも内外金融市場の動向を注視してまいりたいというふうに考えております。

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(2020/06/16)