BBCグローバルニュースは テレワーク から何を学んだか?(DIGIDAY[日本版])
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BBCのトラベルカテゴリは記録的な数値を達成した。4月には月間ユニークビジター数が3月から34%増加し、ページ滞在時間も9%増えている。4月にもっとも人気の高かった記事は、ページビューが100万を超えていた。
社内データによれば、オーディエンスは検索エンジン経由でニュースを読んだあとに、ニュース以外の5つのカテゴリで新型コロナウイルス以外の記事をさらに読む傾向があるという。パンデミック関連のニュースに対する需要が高まっていた3月の時点でさえ、ニュース以外のコンテンツがページビュー全体の3分の2を占めていた。
「いまの我々は常に自動車のハンドルを握っている状態だ」と、BBCグローバルニュースで編集コンテンツ責任者を務めるメアリー・ウィルキンソン氏はいう。「さまざま観光スポットの特徴をわかりやすく示して、関心を引き寄せることに集中した。たとえその場所に飛んで行けなくても、人々の関心が変わることはない。重要なのはホテルを訪れた話をすることではなく、その場所にまつわる物語、歴史、人々、文化を紹介することだ。人々は外出できずに時間を持て余しているので、どこか別の場所に連れて行ってもらいたいと考えている」。
人気の高い記事は、水中に沈んだ古代文明や、かつての賑わいを取り戻した都市のサクセスストーリーを取り上げたものだ。広告主はこのような非ニュースカテゴリを、ブランドメッセージを表示できる安全な場所とみなしている。サイトが全体としてウェブトラフィックに見合った広告収入を得られない理由のひとつがこれだ。ただし、アジアの国々では、ビジネスを再開してマーケティング活動を活発化する企業が見られるようになった。BBCグローバルニュースはいま、ロックダウン措置が緩和されたあとの本格的な活動再開について航空会社や旅行会社と話し合っているところだと、同社でCEOを務めるジム・イーガン氏は語る。