アメリカン・オーセンティックに惹かれて──祐真朋樹のファッション手帖(GQ JAPAN)

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アメリカが作り上げた数々のスタイルを今、エレガントに纏う 18、19歳の頃、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を観てロバート・デ・ニーロが好きになった。それをきっかけに『ゴッドファーザー PART II』『タクシードライバー』『ミーン・ストリート』『レイジング・ブル』『キング・オブ・コメディ』……と、彼が出演している映画をチェックした。結局好きなのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』と『ゴッドファーザー PART II』。何が好きかといえば、彼の衣装とその時代背景だ。映画に登場した服が欲しくて、当時(1984年頃)の京都で探したが、手に入るのはニュースペーパーボーイキャップくらいだった。最近は、あの時代の世界観を持ったブランドがたくさんある。中でも圧倒的にリアルなのはDouble RLだろう。店に入れば、いつでもあの世界へ飛び込める。全身で決めるとコスプレ感半端なくて照れるが、なりきり気分を愉しむのもファッションの醍醐味。東京にはそういうファッションにマッチする内装のバーバーやハンバーガーショップが増えている。今回はブルックリンに本店を構える「ルドローブラント 代官山」をお借りして撮影を行った。 まず左の写真はブルックス ブラザーズのニットポロ。落ち着いた色使いが好きだ。3つボタンと襟の縁に入ったラインがクラシックでいい。ボタンは上まで留めてドレスアップ。モデルのヘアや表情を含め、映画『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンを参考にしたが、でも結果は渋さよりも若々しさが勝ったかな? 右ページのルックは、靴とソックス以外はトム ブラウン。お馴染みのピタピタサイズのシャツではなく、ゆったりサイズの裾を出して緩い感じにした。でも首元、足元、手元はきちんと締めてドレスアップ。シアサッカーのジャケット、パンツ、そしてタイの組み合わせが爽やかだ。3ページ目のDouble RLは芯地のないネクタイの軽やかさがポイント。20世紀初頭頃のアメリカン・オーセンティックスタイルにインスパイアされた。最後のルックは、エンジニアド ガーメンツを中心に、ブルックス ブラザーズのサスペンダーとJ.M.ウエストンの靴を合わせた。ヨレヨレのジャケット&パンツに、コバの張ったドレスシューズ。大きいドット柄のニットタイを短めに結ぶのもクールだ。 今回はマフィアからキャンパ

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(2020/06/14)