アニメ監督・幾原邦彦「普段から言葉探しみたいなことはしてる」“生存戦略”が生まれた背景を語る(TOKYO FM+)

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幾原:昔、俺がこの業界に入った頃ってまだフィルムを使っていたから。アフレコって始まったらフィルムで録ってて、フィルムを回しているから止められないんだよ。今は簡単に止めるじゃない? 木村:録り直しとかがきかない……。 幾原:きかない。だから新人とかめちゃめちゃ緊張するからね、失敗できないから。 木村:そうですよね。 幾原:だから声優さんって巧みな技だよ。1回テストで見て、本番テスト、本番で。2回、3回目にはもうバシッと合わせてくるから。今は事前にビデオがもらえるじゃない? 前もって家で大体こんな感じだなってチェックしておけるじゃない。昔はその場で観てその場でやるからね。 木村:そっかぁ。 幾原:その緊張感と比べたら、今のアフレコなんて全然緊張しないよ。 木村:確かにそれを言われてしまうと……本当ですね。もしこのラジオを今、若手の声優さんたちが聴いていたら、背筋がビッシーンってなっているかもしれないですよ(笑)。 幾原:だから俺も名前のある声優さんに、「ちょっともう1回お願いします」って言うの、昔はすごい緊張したもん。「抜き」でやれる部分とかだったらまだいいよ。だけどちょっとでも(ほかの声優と声が)かぶっていると、そのシーン全部まるまる、フィルムも半パート録り直しとかになるから。 木村:うわ、そうなんですね……すごい話だわ。僕が声優デビューさせていただいたときは、もうデジタルの時代になっていたので。確かにそういった緊張感ってまだ味わったことないな、と思うと、なんかちょっと気合いが入った気がしました。

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(2020/06/14)