【フラット4なポルシェたち】ポルシェ912と914、912E 見直される価値 後編(AUTOCAR JAPAN)

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text:Jack Phillips(ジャック・フィリップス) photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)   ポルシェ912Eのフラット4は、回転数が高まるほどエンジンが覚醒していく。低回転域ではあまり魅力的には思えないテノールが、耳に心地よいサウンドへと近づいていく。 【写真】ポルシェ912と914、912E (45枚) それでも、911のフラット6が放つ響きには届かない。音響は3台ともに違うが、それも個性だ。 青い912は古いだけあって、ステアリングホイールは大きく、反応も遅い。オレンジの914は膝上の低い位置に伸びる。ステアリングを握る手は自然と高い位置に来るものの、視界の妨げにはならない。 マルーンの912Eは、モモ製のステアリングホイールに交換してある。ひと回り小さく、コーナーを攻めていなくても、握りが心地良い。フィードバックが一番濃いのは、914だった。 インテリアは、914 1.7が一番スパルタン。1970年代らしいデザインで、カーペットもシートもブラウン。前後に短く、幅が広い。細身のシートが2脚、エンジンルームを仕切るバルクヘッドに振れるように固定してある。 「2+1として中央に座ることもできます。ですが、シートベルトもないので、座りたい人はいないでしょう」 と説明するグレイストン。 初期のクルマにはブランクプレートが付いていたが、この914にはラジオも付いている。シートの後ろから賑やかなエンジンノイズが耳へ直接響くから、オンにする必要はない。よりパワーが必要かどうかは、オーナーがよく理解している。 「914は充分速いです。暴れまわるタイプのクルマではありません。ギア比は長く、112km/hでの走行時の回転数は3000rpmより下です」 とグレイストン。「もっとパワーが必要だという意見には、賛同しません」 と、リンゼイ・ワトソン付け加える。 

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(2020/06/14)