BC新潟・海老塚、開幕先発から始まるプロへの道(日刊スポーツ)
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BCリーグ新潟は14日、オープン戦・信濃戦(長岡市悠久山球場)が雨天のため中止になり、同球場で練習を行った。先発予定だった2年目の海老塚耕作投手(23)はシート打撃に登板して、打者7人に35球を投げた。清水章夫監督(44)から開幕の信濃戦(20日、エコスタ)での先発、初の開幕投手に指名されている。晴れ舞台を今秋のNPBドラフト会議で指名を受けるための1歩と位置付け、調整を進める。
【写真】3月 練習中、選手にアドバイスをする清水監督
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堂々の35球だった。力感あふれるフォームから海老塚は丁寧に投げ込んだ。打者1人に5球を投げるルールの中、7人中3人を空振りで絞めた。安打性の当たりは足立尚也(31)、稲葉大樹(35)の両ベテランに左前、中前に運ばれた単打2本だけ。開幕投手が順調な仕上がりをアピールした。
「メリハリのある投球をしたかった」。この日は午前7時過ぎに、信濃とのオープン戦中止が決定。海老塚は先発で1回を投げる予定で、3月31日の練習試合、新潟医療福祉大戦以来の実戦マウンドになるはずだった。2カ月半、試合から遠ざかっている。それでもチームメート相手に「真っすぐでカウントを整えて、決めるところで変化球」とイメージした投球を披露。試合感覚に不安はない。
清水監督は言った。「海老塚にはチームが集合したころに、開幕投手を伝えてある」。海老塚も「開幕に合わせてきた」と自覚している。最速148キロの直球とフォーク、スライダーをコーナーに投げ分ける制球力が武器。新型コロナウイルスの影響で、当初予定の4月11日から約2カ月、開幕が延びたが、尊敬するツインズ前田健太(32)の動画を見てフォームを研究するなど時間を有効に使った。
新人だった昨季は抑えで11セーブをマーク。今季は清水監督に直訴して、先発に転向した。「プロのスカウトに先発もできるところを見てもらいたい」。目標は「NPBドラフト上位指名でプロ入り」。先発転向はそのためのステップだ。清水監督は「投手としての素質は凌汰より上。NPB側にもっと見てもらいたい」と、昨季のエースで育成3位で日本ハム入りした長谷川凌汰投手(24)以上の好素材と評価する。
海老塚は2月、日本ハムのキャンプに打撃投手として参加。「凌汰さん以上の成績を残さないと」と刺激を受けた。昨季の長谷川の11勝1敗を基準に「