注目ドラマ「フリーバッグ」。性欲強めな女性を演じて賞を総なめした、フィービー・ウォーラー=ブリッジの凄さ。(VOGUE JAPAN)

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「5年間だけ、最高のナイスボディになれるとしたら、あなたはそうなりたいですか?」。主人公フリーバッグは全力でイエスと答えるが、同じくイエスと答えて一緒に大ひんしゅくを買った姉と顔を見合わせて「私たちって、ダメなフェミニストらしいわ」と囁く──エンタメ史上最高の傑作の一つなのに「Fleabag/フリーバッグ」ほど褒めにくく、他人やまして家族に勧めづらい作品はない。コメディは面白ければ面白いほど、褒めるのが難しいし(”笑い”を解説するほどダサいくて矛盾に満ちたものはない)、この30分ドラマの物語の柱となるのが、主人公のフリーバッグがモンスター級に性に奔放な女性ということで、露骨なセクシーシーンや会話が多く、同じ女性として他人に勧めるのをためらってしまうからだ。 いや、「モンスター級に性に奔放」と書いてはみたが、無難にまとめたこの表現はフリーバッグ信者としては失格だ。アメリカではちょっと前に「ネットフリックスを見ながらチル(まったり)しない?(Netflix and Chill)」がベッドへの誘いの常套句として流行ったが、そんなまどろっこしい物言いはしない大胆な率直さがフリーバッグの魅力。(「フリーバッグ」を配信しているのはAmazonだし)彼女の流儀に従えば、ずばり「(男性相手はもちろんご自分お一人様でも)とにかくセックスが猛烈に大好き過ぎるおかげで、容赦なくとっ散らかった人生を送っているクズ過ぎる女性」と言うべきだった。

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(2020/06/13)