今から模索すべきアフターコロナ、収束後に世界はどうなる?(TOKYO MX)
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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。「オピニオンCROSS neo」のコーナーで、矢野経済研究所 社長の水越孝さんが“新型コロナウイルス、収束後の世界”について述べました。
◆日本に発令されている2つの緊急事態宣言
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の他、日本ではもう1つ緊急事態宣言が発令されています。それは、福島県の「原子力緊急事態宣言」。発令から9年、いまだ終わることなく、全国にはおよそ4万8,000人の避難者がおり、災害関連死は3,739人。「これをまず忘れてはいけない」と水越さん。そして、一方で「3.11以前の延長線とは異なる、いろいろな可能性も生まれてきている」と言います。
福島県は「再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定しています。これは、2040年に県内のエネルギーを100%再生可能エネルギーにするという目標ですが、すでに今年度中に4割の見通しがたっているとか。また、大熊町や双葉町では地産地消のエネルギー、阿武隈高原では日本最大級の風力発電、福島県沖には浮体式洋上風力発電のプロジェクトなどが進行しているそうです。
そして、水越さんが「今日紹介したい」と強調していたのは、「福島ロボットテストフィールド」で、この3月に福島県に新たなロボット実験施設がオープン。「被災地である福島に先端的な災害対策の施設ができたのは非常に象徴的」と話します。
◆アフターコロナで社会は大きく変化
新型コロナの影響で日本が危機的な状況にあるなか、水越さんの研究所ではビジネスマンとともに、この先のことを考えるプロジェクトがすでに進行中。まだ途中段階ではありつつも、そこではみんな「社会の在り方や価値観そのものが変わってくる」という話をしていると言います。
何が変化するのかと言えば、「産業の再編」。その一方で、「東京一極集中から地方への人口分散」が進み、「これはチャンス」と水越さん。また、「内需志向の上昇」、「IT化の加速」などがあるなか、「世界の民主化」が進展するかと言えば「ノー」の割合が多いものの、「社会の分断」が進むと感じている人が多いとか。
こうして多くの人が「今後は変わっていく」と予測するなか、水越さんは「ポジティブな可能性をいかに自分のものとして取り込んでいくか、ネガティブな要因を