ボーア、左腕外スラ当てられないと厳しい/中西清起(日刊スポーツ)
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<練習試合:オリックス1-1阪神>◇13日◇京セラドーム大阪
阪神新外国人のジャスティン・ボーア内野手(32)の左腕アレルギーが深刻だ。実戦26試合目で初めて4番を外れて「3番一塁」で先発し、4打席ともオリックス左腕の前に凡退。対左は2月から数えて全18打席、16打数連続ノーヒットとなった。
【写真】ゴロに倒れ、がっかりした表情をうかべるボーア
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ボーアがこれだけ左投手を打てないと深刻になってくる。オリックス田嶋、山田、海田のタイプの違う3人のサウスポーに対し、空振り三振、中飛、二ゴロ併殺、遊ゴロの凡退。その4打席の結果より、内容のまずさが気掛かりだ。
どの左投手にもタイミングがとれていなかった。テークバックが浅く、ボールに合わせようと、体が前に出ていってしまう。右投手のときは左足に重心を残した打撃をするのに、左投手になると当てにいっているようにみえる。
左ピッチャーのほうからみたボーアの打撃は頭が前に動く。だからタイミングを崩しやすい。内外角の際どいところに揺さぶりをかけながら、追い込んでスライダーで勝負するパターン。コントロールミスがなければ大丈夫といった感じだろう。
ボーア本人に苦手意識があるのかどうかは分からない。しかし、外に逃げるスライダーをファウルにもできないようだと、ますます厳しくなる。相手チームも“ここ”といった場面でサウスポーをつぎ込んでくるのは目に見えている。
ただ、チームの浮沈が長打力を秘めた4番候補ボーアにかかっているのは間違いない。なにかきっかけをつかむことができればいいが。本番に入ってからの変身に期待するしかない。
一方、ピッチャーでは岩崎、島本のリリーフが復調してきたのは明るい材料だった。(日刊スポーツ評論家)