この子が友達で大丈夫? 我が子の友達関係が心配[教えて!親野先生](ベネッセ 教育情報サイト)
【リンク先抜粋】
さくさくらさん、拝読しました。
我が子の友達がどんな子なのか? これは親として最も心配なことの一つですね。親の眼鏡にかなう子と友達になってほしいと、親なら誰でも思うはずです。
それで、この気持ちをストレートに出して、子どもの友達を否定するような話し方をしてしまう親がいます。
「あんな子と付き合って大丈夫?」
「あんな変な子と付き合っているとあなたまで変になっちゃうよ」
「もっとまともな子はいないの? 友達は慎重に選ばなきゃダメよ」
「あの子と友達になってから、あなたまでおかしくなってきたね」
こういった言い方をすると、子どもから猛反発を食らうことになります。それは、第二次反抗期ともいわれる思春期のこの時期に特有の心理状態によるものです。
この時期、子どもは大人に反抗しながら自我を確立していきます。しかし、子どもにとって大人は大きな壁であり、単独では不安であり心もとないので、共同で戦える仲間、つまり友達を必要とします。
「うちの親ときたら、どうしようもないよ。昨日も……」「ある、ある。うちの親も、マジうざいよ……」などと、ストレスを発散し合ったりお互いの状況を確認し合ったりしているのです。
友達は同じ価値観で共に戦う戦友であり、自分の一部のような存在ですらあります。ですから、親に友達を否定されるのは自分を否定されることと同じなのです。親としては、このような心理を理解している必要があります。
この時期に親が心がけるべきことは、細かいことでいちいち叱って子どものストレスを倍増させることではなく、家庭を子どもにとって居心地のよい場所にすることです。
居心地の悪い家庭だと、子どもはできるだけ家にいる時間を減らそうとします。中には夜になっても家に帰りたがらない子もいます。帰ればガミガミ言われるからです。その場合、同じように帰りたくない友達と夜の居場所を探すことになります。居心地のよい家庭、ゆったりリラックスできる家庭なら、子どもは必ずそこに帰ってきます。