千載一遇の“再出発” トッテナム、逆転CL圏内へ…ケガ人復帰で“モウリーニョ・マジック”なるか(SOCCER KING)

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 今年2月、ジョゼ・モウリーニョは冗談を飛ばしていた。  成績不振とケガ人の続出に嫌気がさし、すぐにでもシーズンを打ち切って7月から再出発したいと漏らしたのだ。その頃のトッテナムは、絶対的エースのハリー・ケインに始まり、ソン・フンミンやムサ・シソコといった主力が相次いで離脱し、チャンピオンズリーグ(CL)ではラウンド16でライプツィヒの前に屈していた。  何もかもうまくいかない状況に、思わずモウリーニョは「早く7月1日になって、ハリー、シソコ、ソンたちとプレシーズンを迎えたい」と吐露した。そのときはまだ、モウリーニョの希望が叶うなんて知る由もなかった――。  コロナ禍の影響で3月中旬から中断したプレミアリーグは、6月17日にようやく再開を迎える。トッテナムの再開後の初戦は、モウリーニョの古巣マンチェスター・Uとの大一番だ。  こうして「7月1日から再出発」というモウリーニョの願いは、思いもよらぬ形でほぼ希望どおりに実現した。元日にハムストリングを負傷して手術を受けたケインは、すでに完全復活を遂げている。ソン・フンミンに至っては、腕の骨折が癒えただけでなく、中断期間中に兵役義務まで終えてしまった。ほかのケガ人も漏れなく戻ってきた。これでリーグ再開後は、8位から巻き返しを図れるはずだ。  それにしても1年前のマドリードでの失意から、これほどまで様変わりするものだろうか。栄冠まであと一歩に迫りながら、リヴァプールの前に涙をのんだチームを率いていたのはマウリシオ・ポチェッティーノだった。  ポチェッティーノは、スタジアム移転に伴う緊縮財政により、思うような補強できない状況下でも結果を残し続けたが、徐々に主力がチームを離れ始めたことでテコ入れを図った。昨夏はクラブ史上最高額でタンギ・エンドンベレを連れてきたし、ジオバニ・ロ・チェルソも獲得した。だが、両者はケガの影響もあって馴染むのに時間を要し、今シーズンは完全に出鼻をくじかれる形となった。  何より、クラブキャプテンのウーゴ・ロリスが認めるように、CL決勝で味わった喪失感をなかなか拭えなかった。そして10月初旬のCL、ホームでバイエルンに2-7の大敗を喫すると、その4日後にはリーグ戦で格下のブライトンに0-3と完敗した。  結果が出ない日々が続き、ポチェッティーノ監督は選手たちのモチベーションどころか、時に自

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(2020/06/13)