原石の輝きを放つスーパーカーのアルバム『スリーアウトチェンジ』(OKMusic)

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スーパーカーは青森出身のロックバンド。メンバーはナカコーの愛称で親しまれ、近年ではソロ名義のライヴでスーパーカーの楽曲も披露している中村弘二(Vo&Gu)、バンド解散後は9mm Parabellum Bulletやチャットモンチーのプロデューサーとしても活躍のいしわたり淳治(Gu)、後にソロとして活動する紅一点のフルカワミキ(Ba)、田沢公大(Dr)の4人で、1997年にデビューした時には平均年齢が10代という若さ! 音楽にも表れてはいるが、ガツガツした感じはなく、青森在住のまま、途中まで活動を行なっていた。今でこそDTM時代ということもあり、上京という選択をしないバンドは珍しくないが、バンドが今よりブームだった時代だったこともあり、そのマイペースなスタンスが雑誌などで取り上げられていた記憶がある。 当時、スーパーカーは青春バンドとか、スニーカー系と形容されていた。が、彼らがさわやかで前向きな曲を歌っていたかというと決してそうではなく、むしろ希望と諦めがゆらゆらと混ざり合っている印象だ。“青春”にみなぎっているイメージを抱くとスーパーカーの曲を聴いたら肩透かしを食らうかもしれないが、“夢”とか“愛”とか“友情”とか口にすること自体、抵抗がある季節こそが“青春”なんじゃないかと思ったりする筆者にとっては、スーパーカーの青臭さはどストライクである。ドキドキワクワクする感じというよりも、ざわざわする感じのロックミュージック。たぶん、この時にしか鳴らせない音が『スリーアウトチェンジ』には真空パックされている。

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(2020/06/13)