【北海道シリーズ取材秘話】山田敬士が挑む「ワクワク」勝負の3年目(東スポWeb)

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【北海道シリーズ取材秘話】コロナ禍にあり、直前まで開催が慎重に議論されていた北海道シリーズが今週から幕を開ける。物々しい雰囲気にはなっていないものの、関係者とのソーシャルディスタンスはもちろん継続。規律を順守したうえで仕事に臨んでいる。  ちなみに記者がホテルのチェックインで住所を記載すると、支配人の顔色が一変し、「大丈夫ですか?」のひと言。これが紛れもない本音。かつ無事に函館開催を続けるべく伝えなければならない地元からのメッセージ。この仕事に携わり17年。これほど函館の地にたどり着けた喜びを感じた年もない。  さて、開催初っぱな慣例のあいさつ回りを進めるなか、当地では見慣れないジョッキーの姿が。デビュー3年目で北海道シリーズに初参戦する山田敬士(22=小桧山厩舎)だ。東西のトップジョッキーが集結する北の大地は若手にとって試練の場所となるが、あえて厳しい環境を選択したという。 「今年は初めて小倉に滞在。自分が乗る馬に最後まで携われまして。日々の感触を確かめながら仕上げていくのは僕に合っていると感じました。それを北海道でもやってみたい。小桧山先生に相談して、ご理解いただきました」  自ら滞在を志願した裏には今は亡き恩師の存在、そして同期の目覚ましい活躍がある。 「デビューからずっと支えてくれた高市先生から年明けに〝勝負の3年目だぞ〟と言われたことが今でも頭から離れません。それに同期の西村(淳也)は1年目の函館滞在をきっかけに勝ち鞍を伸ばしているし…。今まで通りの生活リズムではダメだな、と。厳しい条件でも自分の目指すところで勝負していきたい。これまで多くの地方交流競走に乗せていただいたことで、能力だけでは勝てないタイトな小回りは慣れている。その経験も生かしてアピールしたい」  普段の調教から東西の厩舎問わずで積極的に乗りこなし、レースでの騎乗チャンスをうかがっている。 「僕には競馬を通して感謝を伝えることしかできませんから。"気を引き締めつつ、ワクワクしています"って書いてください!」  超えなければならない自分との闘い。その成長ぶりを6週間後にまた聞いてみたいものである。

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(2020/06/12)