移転問題で揺れる桜ヶ丘病院 深刻な老朽化 (静岡市)(静岡放送(SBS))

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 今、静岡市の桜ヶ丘病院は移転問題に揺れています。市役所清水庁舎の駐車場への移転が有力ですが、移転を急ぐ背景には病院の深刻な老朽化があります。 <桜ヶ丘病院・粉川忠丈事務長補佐>「この辺りが雨漏りの跡。強い雨が降って壁をつたって雨漏りして、この辺りにバケツを置いて対応したりしていました」  静岡市清水区の住宅地に建つ桜ヶ丘病院です。内科や整形外科など、8つの診療科を持つ公的病院です。開院から72年が経ち、病院全体の老朽化が深刻です。  院内には待合室がなく、廊下に椅子が並んでいるため、ストレッチャーを通すのもやっとだといいます。  2020年4月に就任した内野直樹院長も、病院の老朽化に危機感を示します。 <内野直樹院長>「愕然とした。来ていただく患者さんに対して、やはりきちんとした医療を、きちんとした体制で提供する義務がある。1日でも1時間でも早い建て替えは必要だと思う」  桜ヶ丘病院は、1948年の開院から、4回にわたる増築をして今の形になりました。  静岡市は、市民にとって重要な病院だとして、運営するJCHOと老朽化による移転について協議を重ねてきました。そして2017年、市役所清水庁舎の跡地に移転することを決めました。これに、地元住民が反発します。津波の浸水想定区域に庁舎や病院を移すことに異議を唱え、住民投票を目指しています。そんな中、新型コロナで状況は一転しました。 <田辺信宏静岡市長>「まず一旦、停止をしたと。それぞれの事業について、見直しの議論が進んでいくと」  静岡市は、財政のひっ迫などにより、清水庁舎の移転事業を凍結しました。そこで、新たに病院の有力な移転先として浮上したのが、清水庁舎の第3駐車場です。 <坪内明美キャスター>「市役所清水庁舎よりも海側に位置している、こちらが第三駐車場です。広さは桜ヶ丘病院のおよそ3分の1です」  新しい病院では規模を縮小し、ベッドの数を減らす方針です。桜ヶ丘病院では、過去10年で入院患者が120人を超えたことがないとして、現在の199床から120床前後まで減らすことを検討しています。移転に揺れる桜ヶ丘病院ですが、内野院長はそれ以上に重要なことがあると訴えます。 <内野院長>「移転の用地や津波だけが問題になっているが、そうではなく、静岡市清水区、静岡市の東半分くらいのエリアの医療をどうやって維持するかだけ。大きなエ

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(2020/06/12)