開発中 避難所で使える仕切りマット 3密対策 コンパクトに(KKB鹿児島放送)
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大雨や台風による災害が心配な季節。今年は避難所での新型コロナウイルスの感染対策も課題ですが、避難所の環境を改善する新たな取り組みも始まっています。
去年の6月末から7月にかけ県内を襲った記録的な大雨では、鹿児島県薩摩川内市でも避難勧告が出され、700人近くが避難を余儀なくされました。それを受けて今年1月、薩摩川内市は古河電気工業と防災や産業振興の連携協定を結び、新たな取り組みを始めました。
古河電気工業は避難所の床に敷いたり、間仕切りとして使ったりできるマットを開発中で、薩摩川内市では市内の企業と連携して、このマットを試験的に使い、商品化につなげようとしています。
(岡野エレクトロニクス(古河電工グループ) 田中博 社長)
『特に避難所(の利用者)は高齢者が多いので、その場で出して組み立てられるようになっている』
マットは1枚あたり畳1畳ほどで、重さは1.2キロ。大人2人で組み立ててみると、2区画がおよそ5分で完成しました。工具も必要ないので急な避難所の開設にも対応できます。
避難所では床が硬い・冷たいなどの問題もありましたが、このマットは弾力性や断熱性があり、パーテンションの役割も果たしていて、プライバシーも確保できます。
(岡野エレクトロニクス(古河電工グループ) 田中博 社長)
『避難の際は隣が気になるので、家族ごとに区画を分けている』
また密集・密接を避けられるため、新型コロナウイルスの感染対策にも役立ちます。
(岡野エレクトロニクス(古河電工グループ) 田中博 社長)
『目の高さより高いので(飛沫防止の)効果があり、(間隔を)180センチほど空けてあるので、コロナ対策にも対応している』
現在100枚のマットを薩摩川内市内の3カ所の指定避難所に配備し、機能性や快適性を検証して改良していく考えです。
(薩摩川内市防災安全課 有村直樹 主任)
『避難のあり方については、今までもずっと検討はしてきたが、想定外の災害が起こる可能性もあるので、どんどん新しい取り組みを取り入れたい』