フォックスを軸に1月から好転し、“第二幕”へ臨むキングス/2019-20NBA通信簿チーム編25(バスケットボールキング)
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2006年を最後にプレーオフから遠ざかっているキングスは、ウェスト9位の39勝43敗に終わった昨季終了後、3シーズン指揮を執ったデイビッド・イェーガー前HC(ヘッドコーチ)を解雇し、ルーク・ウォルトンを新たな指揮官としてチームに招いた。
ウォルトン新HCの就任会見で「我々はとても興奮している。このチームを一緒に構築して、次のレベルへと進むことができるでしょう」と期待を寄せたブラデ・ディバッツGM(ゼネラルマネージャー)の下、キングスは昨夏のフリーエージェント(FA)戦線でベテランのコリー・ジョセフとトレバー・アリーザ(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ドウェイン・デッドモン(現アトランタ・ホークス)、リショーン・ホームズの獲得に成功。
ところが、初戦でフェニックス・サンズに大敗を喫すると、そのまま開幕5連敗とスタートダッシュに失敗。その後の5試合で4勝を挙げて復調したかに見えたが、その間に司令塔のディアロン・フォックスが足首を痛めて戦線離脱となり、勝率5割には届かぬまま、時間が過ぎていった。
その過程で、プレータイムに納得がいかないデッドモンがメディアを経由してトレード志願したり、勝敗を決める第4クォーターに出場時間を削られたバディ・ヒールドが「俺は自分がこのチームですごくいい選手の1人だと感じている。だからこそ、チームに勝利をもたらすべく、第4クォーターはコートにいるべきだと思ってる。俺はそのためにこのチームでプレーしているんじゃないのか?」と『The Athletic』へ漏らすなど、なかなかチームがまとまらなかった。
昨年12月下旬に8連敗、今年1月には6連敗を喫したものの、1月25日のシカゴ・ブルズ戦で勝利を収めたことで事態は好転。ボグダン・ボグダノビッチをスターター、ヒールドをシックスマンへと転向させ、フォックス、ハリソン・バーンズ、ネマニャ・ビエリツァと先発を組み、ハリー・ジャイルズがセンターに入ると、キングスは1月末から5試合で4勝を挙げるなど復調。
オールスター後はウェスト4位の7勝3敗と調子を上げていき、ウェスト11位でシーズン中断を迎えた。8位のメンフィス・グリズリーズと3.5ゲーム差だったことで、8月1日からフロリダ州オーランドで行われる今季の“第二幕”への出場権も勝ち取り、14年ぶりのプレーオフ進出をかけた激しい戦い