BPO「放送倫理上の問題は認められない」と判断(テレ玉)
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ハラスメントをめぐる損害賠償訴訟を報じたテレビ埼玉のニュース報道について、川越市の元市議が「人権を侵害され選挙妨害だった」と申し立てていた問題で、BPO=放送倫理・番組向上機構の放送人権委員会は12日、「名誉毀損の問題及び放送倫理上の問題は認められない」とする決定を公表しました。
このニュースは、元川越市議の男性からセクハラやパワハラの被害を受けたとして告発した川越市の女性職員を相手取り、元市議が起こした損害賠償訴訟の口頭弁論を報じたもので、テレビ埼玉が去年4月11日夕方の「NEWS545」で放送しました。
元市議側は「議員辞職が第三者委員会のセクハラ認定の後であるかのような表現」だったことなどで、名誉が傷つけられ、3日後に告示された市議選の選挙妨害となったなどとして、BPOに人権侵害を申し立て、委員会で双方の見解を聞く審理が続けられてきました。12日の記者会見で、BPOの放送人権委員会は「放送では、『元市議が被害を訴えた女性職員を相手取った裁判』と明確に伝えている」「裁判や意見陳述の内容を報じたうえで伝えており選挙を妨害するとは認められない」としました。
ただ、委員会から「訂正すべき点があれば自らの責務として躊躇することなく実施すべきだった」と指摘がありました。テレビ埼玉では今回の決定を真摯に受け止め、今後の番組作りに活かしてまいります。