リュウグウとベンヌの起源と歴史に迫る研究、天文学者ブライアン・メイも参加(sorae 宇宙へのポータルサイト)

【リンク先抜粋】
Patrick Michel氏(コートダジュール天文台、フランス)らの研究グループは、直径100kmクラスの小惑星が衝突によって破壊された場合を想定し、その破片からより小さな小惑星が形成される複雑な過程を数か月かけてシミュレートしました。その結果、リュウグウやベンヌにみられるそろばん玉のような姿は、比較的早い段階で形成されることが明らかになったといいます。 小惑星のように小さな天体は、太陽光から受ける圧力や天体が放射する熱の強さが場所によって異なるために生じる「YORP効果」によって、自転速度が変化するとみられています。研究グループによると、リュウグウやベンヌもこの効果によって自転速度が徐々に速くなり、表面の物質が遠心力によって高緯度から低緯度の地域に集まることで、数百万年ほどかけてそろばん玉のような形になったと考えられてきたといいます。 しかし、日米の探査機による観測では尾根状の赤道付近に大きなクレーターが確認されており、クレーターが形成されるよりも前の段階ですでにそろばん玉のような形になっていたことが示唆されていました。今回のシミュレーション結果は、母天体(ある天体のもとになった天体)の破片が集まってリュウグウやベンヌが形成された当初か、あるいは形成から100万年未満という比較的短い期間におけるYORP効果によって、現在のようなそろばん玉に似た形になっていた可能性を示すものとなります。

続きはこちら

(2020/06/11)