中国初の「民法典」は法律史の里程標、60年余りの歳月を経て夢から現実に(東方新報)

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【東方新報】中国の第13期全国人民代表大会(全人代)が5月末に審議・通過した「中華人民共和国民法典」は、中国が「民法典の時代」に入ったことを示している。前世紀50年代から起草を始め、60年余りの歳月と5回にわたる編さんを経て、民法典はついに夢から現実へとなった。  この法典は、総則、物権、契約、人格権、婚姻家庭、相続、権利侵害責任などの7編を含み、2021年1月1日より正式に施行となる。今後、中国国民一人一人の生き死に、高齢化、病気、衣食住、金の貸し借りなど社会生活の中で遭遇する多くの問題はこの法典の中で答案を探すことができる。  民法典は中国の法律史の里程標といえ、以下の二つの特徴を持っている。  一つ目の特徴は、中国が単独で施行してきた多くの法律は時代に合わなくなっているが、民法典は時代の特徴を反映している。  中国はこれまでに婚姻法、民法通則、物権法、契約法、担保法、養子縁組法、相続法などの法律を定めてきた。現在、中国が置かれている時代は、前世紀に比べ巨大な変化が生じている。数十年前まで、中国人が追い求めていたのは、いかに腹を満たすか、いかに寒さをしのぐかだったが、金銭的に余裕ができ、都市に住めるようになると、人々の関心は「食の安全」や「頭の上の安全」や「足の下の安全」などへと関心が移りつつある。市場経済や科学技術の発展により、商業の繁栄と技術革新によるメリットを受けられるようになった反面、契約詐欺やプライバシー侵害などの問題に遭遇することもある。これらの時代の新しい変化や呼びかけに直面すると、古い法律では手の施しようがない。  新たに登場した民法典は、社会生活の中で現れた新しい変化や問題に対応可能だ。簡単に言えば、中国民法典は中国国民の財産から生命、物質から精神、生前から死後にかけての権利保護を全て網羅し、民衆が現在抱えている熱い思いに応えたものと言えよう。  二つ目は、民法典は中国の特色と中華文明の価値観を表している点だ。  民法典は社会生活の基本法として、人々のよりよい生活に対する傾倒を表し、民意に耳を傾け国民の知恵を凝縮したものだ。社会的な要求である「自由、平等、公正、法治」と国民的価値基準である「誠実、信用、善良」なども民法典の中に十分に体現している。  民法典にははっきりとした中国的特色が織り込まれた。例えば「優れた家風を樹立し、家

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(2020/06/11)