「また来年」と涙 コロナで足止め、パラ陸上モンゴル代表帰国 焼津合宿で成長の4カ月、市民に感謝(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)
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新型コロナウイルスの影響で出国できず、焼津市にとどまっていたモンゴル代表パラ陸上チームが11日午前、約4カ月ぶりの帰国に向けて滞在先のホテルを出発した。不安を抱えながらの強化合宿で、市民と交流を深めたチームメンバー。多くの関係者が見送りに駆け付け、別れを惜しんだ。
【動画】モンゴル代表パラ陸上チーム、涙の出発
焼津市は東京五輪・パラリンピックの同国ホストタウン。選手、コーチら6人で構成するチームは2月14日に同市を訪れた。当初は3月11日に出国する予定だったが、新型コロナの影響で国際線が運休になり、身動きできなくなった。
帰国のめどが立たない中、チームは温暖な同市で練習に集中し、全選手が自己最高記録を更新した。チームの状況を知った市民は似顔絵やマスク、イチゴなど多くの差し入れを届け、慣れない土地で合宿を続ける選手を勇気づけた。
女子投てきのダグバドルジ・サロールトゥグス選手(35)は「応援のおかげで記録が伸びた。大好きなまちになった」と感謝した。同じ種目のエルデネチメグ・ウヌルマー選手(28)は関係者と抱き合い、「帰国はうれしい半面、寂しい」と涙を流した。
市は「苦難に立ち止まることなく最後まで練習に励み、市民に大きな感動を与えた」としてチーム全員に「スポーツ特別市民証」を授与した。ホテルまで見送りに来た中野弘道市長は「また会える日を楽しみにしている」と、東京五輪・パラリンピックが開かれる来年の再会を誓った。
一行はモンゴル政府が用意したチャーター機に成田空港から搭乗し、11日午後に同国・ウランバートルに到着する予定。