抗争の花の下で…「日常の民主主義を実現しよう」(ハンギョレ新聞)

【リンク先抜粋】
 そこには赤い花が下がっている。「殺人機械」「拷問工場」と呼ばれた場所。金槿泰(キム・グンテ)さんや朴鍾哲(パク・ジョンチョル)さんら多くの民主人士の体と魂を破壊した場所。花は33年前、パク・ジョンチョルさんが水拷問の末に亡くなった509号調査室の、拷問を受ける者たちの投身を防ぐため黒レンガの外壁に狭く長くつけられた窓の上に赤く咲いている。その花の下で、大統領は「もう一度民主主義を考えよう」と訴えた。  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、ソウル龍山区南営洞(ヨンサング・ナミョンドン)の民主人権記念館予定地で開かれた33周年6・10民主抗争記念式で「民主主義は制度を超えて、我々の暮らしの中に浸透しなければならない。包容と共生、連帯と協力で民主主義を我々の暮らしに浸透させよう」と述べた。行事が開かれた民主人権記念館の予定地は、かつて治安本部対共分室だった場所だ。文大統領は2年前に式辞で、ここを民主人権記念館にすることを約束した。  文大統領はこの日、「6月抗争で打ち立てた民主主義が、ろうそく革命と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の克服を導いた」と意味づけた。市民や労働者などの6月抗争の主役たちが、母親や父親となって家庭の民主主義を根付かせたという評価だった。その上で、「民主主義が危機に陥った時にろうそくを手にし、新型コロナを克服する過程で連帯と協力の民主主義を示した」と強調した。  文大統領がこの日繰り返し強調したのは「日常の民主主義」だった。「民主主義は制度を超えて、我々の暮らしの中に浸透しなければならない。家庭や職場での民主主義こそ、より成熟した民主主義だ」と語った。先月の5・18民主化運動記念式でも、「政治、社会での民主主義を超え、家庭、職場、経済での民主主義を実現しなければならない」と強調している。  持続可能な社会に向けた共生と協力の重要性も繰り返し強調した。文大統領は「我々には思う存分に利益を追求する自由があるが、他人のものを奪う自由は持っていない」とし、「持続可能で平等な経済」こそ我々が目指す実質的民主主義の核心だということを明確にした。この発言は前日に「危機が不平等を大きくするという公式を必ず破る」と述べたことの延長線上にある。  「新型コロナ発の危機」に対処するための協力と統合の重要性も力説した。文大統領は「葛藤と合意は民主

続きはこちら

(2020/06/11)