ハリポタ作者、トランスジェンダーめぐる発言で物議 映画出演者も批判(BBC News)
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「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリング氏(54)の、トランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる人)をめぐる発言が議論の的になっている。
今回のことの発端は、ローリング氏による7日のツイートだった。「月経のある人のためCOVID-19後にこれまでより平等な世界を作る」というタイトルの記事について、「月経のある人? そういう意味の言葉が、かつてあったんじゃない? 思い出すの、誰か助けて。ウンベンだっけ? ウインプン? ウーマド?」」とツイートした。
このツイートに対して、<女性(ウーマン)という言葉にはトランスジェンダーの女性が含まれる。ローリング氏の発言はそれを否定する、トランス差別だ>という批判が湧き起こった。
これまでに、ローリング氏原作の「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビースト」に出演した英俳優のダニエル・ラドクリフ氏やエディ・レッドメイン氏なども、ローリング氏の考えに異を唱えた。
これに対しローリング氏は10日、自身のブログであらためて意見を表明し、意見を撤回するつもりはないと説明している。
■議論の発端は?
7日に最初のツイートが批判された後、ローリング氏は同日、続けてこう書いた。
「性別が現実でなければ同性愛はありえない。性別が現実でなければ、世界中の女性が生きている現実が消されてしまう。私はトランスの人たちを知っているし愛しているけど、性別という概念を消すことは、人生に関わる有意義な議論の機会を多くの人から奪ってしまう。真実を話すことはヘイトではない」と反論した。
https://twitter.com/jk_rowling/status/1269389298664701952
さらにローリングさんは、「もう何十年もトランスの人たちに共感してきた私のような女性が、女性と同じように男性の暴力に対して弱い立場のトランスの人たちを仲間だと思ってきた私のような女性が、性別は現実のものだと考え、性別の影響を受けてきたからといって、私たちがトランスの人たちを『憎んでいる』と受け止めるなど、ナンセンスだ」と続けた。
「あなたがトランスだからと差別されれば、私は一緒に行進して抗議する。同時に私の人生は、自分が女性であることで形作られてきた。そう発言することはヘイトではないと思う」
ローリング氏