エ軍大谷は開幕から二刀流復帰に前進も…メジャーの“救済策”は諸刃の剣(日刊ゲンダイDIGITAL)

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 投打の二刀流への復帰を目指すエンゼルス・大谷翔平(25)の調整が順調だ。ビリー・エプラーGMは13日(日本時間14日)、本拠地でリハビリに励んでいる選手に関してコメント。大谷については「徐々に(投球の)量を増やしながら、強度を上げている」と明かした。  当初、投手への復帰は5月中旬を予定していたが、コロナ禍によりレギュラーシーズン開幕が延期。大谷はすでにブルペン入りするなど、徐々に階段を上がっていて、7月上旬にも見込まれる今季開幕戦で、いきなりの二刀流復帰も不可能ではなさそうだ。  投げては160キロ超の剛速球、打っては特大の一発と、投打のフル回転を期待されるものの、今季のレギュレーションがアダとなりかねない。  今季はナ・リーグの本拠地もDH制を採用。ロースターは従来の25人から30人に拡大される。短い準備期間や短期間で約80試合を消化する過密日程による選手の負担を減らす救済策だが、大谷のような二刀流選手にとってはもろ刃の剣だ。  仮に開幕から先発マウンドに立っても、調子が上がらなければローテを外されるのは必至。開幕が大幅にずれ込んだことで、故障を抱えていた先発投手が7月には間に合う見込みだし、手術明けの大谷には無理をさせずに昨季のように打者に専念させる選択肢もある。  野手としても約2年ぶりの投手復帰が負担になって打撃に悪影響を及ぼすようなら、好機で代打を送られるケースも出てくる。  ベンチ入りメンバーが一気に5人も増えることで、投打とも戦力に厚みが増す。要するに投手と野手、1人で2役をこなせる二刀流選手の価値が、ベンチ入りメンバーが25人だったときほどではなくなるのだ。  今季から指揮を執るマドン監督は適材適所で選手を起用するのに長けている。レイズ時代からセオリーにとらわれず、選手を柔軟に使い分けて結果を残してきた。ベンチ入りメンバー30人をフルに活用するのは必至だから、大谷の起用法もシビアになりそうだ。

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(2020/05/15)