緑黄色社会が“メジャー”初アルバム 4月の新譜をピックアップ(産経新聞)

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、CDの製造販売にも波及した。販売店の休業に伴い4月下旬の発売を延期した作品もある。だが、音楽は鳴りやまない。4月の新作アルバムをピックアップして聴いてみよう。(石井健)  緑黄色社会(りょくおうしょくしゃかい)の初アルバム「SINGALONG(シンガロング)」も、4月22日のCD発売を延期した。インターネットでは予定通り22日に配信。若いバンドならではか。ギターとボーカルの長屋晴子を軸とした男女混成の4人組バンド。これがいわゆる“メジャー”初アルバムだが、結成は平成24年で音楽は完成されている。ムードはOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)に近いか。「sabotage(サボタージュ)」など3曲は、すでにドラマや映画の主題歌に使われ、満を持しての一枚。  緑黄色社会が結成された年にデビューしていた赤い公園は、女性4人組のバンド。このほどボーカルが交代して出した「THE PARK」は新しい名刺代わり。昔でいうパンクロック的な響きが加味され、元気で荒々しいのに一抹の寂しさも感じさせる。これが今風だ。  同じ元気いっぱいでも小澤ちひろ「きゅきゅきゅ」は陽性で、ギターとドラムの威勢のよさは中高年好みか。平成17年に別の名前でデビューした後、活動拠点をふるさとの札幌市に移していたが、15年ぶりに再び全国区に。題名は「きゅ」が3つで「サンキュー(ありがとう)」だ。  若い女性が続いたところでYMO「TECHNODON(テクノドン)」。平成30年の結成40周年を記念した再発売シリーズの最後。昭和58年に“散開”した3人が平成5年に“再生”して作った。モダンな響きだが、音楽というより生活音のように感じられるのは発表から四半世紀以上たったからか。  そのYMOの細野晴臣(はるおみ)が制作を指揮した小坂忠(ちゅう)の13年の「People(ピープル)」も再発売。2人はかつてのバンド仲間。ギターの鈴木茂、ドラムの林立夫ら名人が細野のベースとともに伴奏する。いぶし銀。日本語の歌詞が心にしみる。  こちらは今年がデビュー40周年。鈴木雅之「ALL TIME ROCK ’N’ ROLL」は、3枚組40曲入り。シャネルズ、ラッツ&スター時代の持ち歌や洋楽曲のカバーに取り組んだ1枚目が楽しいが、新曲5曲を集めた3枚目は現役の

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(2020/05/04)