野茂英雄、メジャーデビュー/1995・5・2(日刊スポーツ)

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<ジャイアンツ4-3ドジャース(延長15回)>◇1995年5月2日(日本時間3日)◇サンフランシスコ・キャンドルスティックパーク【写真】95年6月、メッツ戦でメジャー初勝利を挙げラソーダ監督と握手を交わす野茂英雄今から25年前の1995年(平5)5月2日(米国時間)、ドジャース野茂英雄投手(当時26)がメジャーデビューした。ストの影響で開幕が遅れた米大リーグ。近鉄からドジャース入りした野茂は5回を1安打無失点、7三振を奪った。0-0で降板しメジャー初勝利こそならなかったが、その後の「トルネード旋風」を予感させるに十分な快投。1カ月後の6月2日、待望のメジャー初勝利を挙げた。 日刊スポーツはもちろん1面トップで報じた。 【復刻記事】 米大リーグ・ドジャース野茂英雄投手(26)が鮮烈デビューを飾った。先発で日本人としては30年ぶり、歴史的メジャー登板を実現した野茂は、得意のフォークボールで5回を1安打無失点。毎回の7奪三振、4与四球の快投を演じた。ストレートも最速で93マイル(約149キロ)をマーク。味方守備陣のスーパープレーにも助けられての「完封デビュー」となった。次回は中4日で7日のロッキーズ戦。先発ローテーション入りに食い込んだ「トルネード野茂」の新たな目標は、メジャー初勝利だ。 ド軍ラソーダ監督のしわしわの左手が伸びて、野茂の頭を優しくなでた。「ナイス、ゴーイング(よくやったぞ)」。5回、予定の100球前後に当たる91球を投げ終えてベンチに戻った野茂は、指揮官からこんなふうにされて初めて白い歯を見せた。チームで一番仲のいいモンデシーからも右手が伸びてきた。クラブハウスに向かう途中、スタンドからの声援に照れくさそうに手を振った。その先には日本から駆けつけた紀久子夫人と長男貴裕君の拍手する姿もあった。 マウンドに上っている間はポーカーフェースそのもの。表情豊かな大リーガーとは対照的な、初々しいメジャーの誕生だった。夢に見た第1球、ストレートは午後0時49分40秒。カリフォルニアの真っ青な空の下で、野茂はメジャーリーグに新たな歴史を刻んだ。マッシー村上氏(村上雅則)が日本人で初めて大リーグのマウンドを踏んでから30年後。しかも世界のパワー相手の先発とくれば、緊張感は通常ではない。日本から押しかけた200人を超す報道陣も、初登板への重圧感を後押ししていた。

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(2020/05/02)