ソフトB・リチャード イチロー氏著書で打撃学ぶ「いろんな考え方があるんだな…」(スポニチアネックス)
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育成3年目で3月に支配下選手契約を結んだソフトバンクのリチャード内野手(20)が4月30日、筑後ファーム施設での自主練習後にオンラインで対応した。オープン戦での2本塁打などで2ケタ背番号「52」を手にした右の新大砲は、寮の部屋での“おうちタイム”で、読書にはまっていることを明かした。
「部屋で素振りをしたら、壁に穴を開けちゃうので寝ているか、本を読んでいるか、ゲームか、動画を見ているか。でも本は読み終わって、もうない」。
宮崎キャンプ中に、王貞治球団会長から図書券をプレゼントされて数冊を購入した。見た目の良さで「世界で一番美しい元素図鑑」を購入したが「原子記号は綺麗でしたが、東大生の勉強くらい難しくて…」と断念中。ただオリックス、米大リーグで活躍した天才打者イチロー氏の著書にはのめりこんでいる。
「いろんな考え方があるんだなと。自分は打撃が持ち味と思う。打撃のレベルを落とさないように、打撃のことを考えています」。支配下契約時の会見で「世界一の選手になる」とワールドワイドな野望を掲げたリチャードは自身の今後をイメージしつつ、イチロー氏の言葉を吸収し、自主練習でも実践しようとしている。
「努力する考え方の部分で勉強になったし、すごい」とイチロー氏に感心する。ただ、外出禁止の状況は変わらず、新たな本を買いには行けない。「距離は離れて、他の人に(本を)レンタルしに行こうかな」。寮内でのソーシャルディスタンスも実践しつつ、リチャードはどん欲に読み続け、自慢の長打に加えて独特の感性にも磨きをかける。