今、こんなにも辛いあなたへ…… 安部トシ子さんからのメッセージ「乗り越えた先にあるふたりの幸せを信じて」(25ansウエディング)

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 今朝、新緑の樹々の枝越しに空を見上げました。青空はきれいで葉の緑も柔らかく、「幸せだなぁ」と思いました。自分にはまだ空を見上げる余裕がある。そんな気づきに幸せを感じたのです。みなさんのなかには式が延期になり、暗い気持ちの方も多いのではないでしょうか。減俸されたり職を失って、不安にさいなまれている方もいらっしゃると思います。   新型コロナウイルスは、瞬く間に世界中に広がりました。経済は冷え込み、ウエディング業界も大きな打撃を受けています。けれど、こんなときだからこそ、私は両脚に力を入れて立ちます。そうでなければ結婚式を守ることはできないからです。覚悟があれば、みんなで進んでいけると信じています。   2011年、東日本大震災が日本を襲いました。震災から2ヵ月が経った5月、福島のとある専門式場さんから連絡があり、私はいわき市に向かいました。「みんな気持ちが下向きになっている。元気になれるようにセミナーを」と依頼されたのです。   セミナーには式場スタッフの方、そして結婚式がキャンセルになったお客さまが約100名、参加してくださいました。泣いている花嫁さんに「よかったね。あなたには今、手を携える相手がいるじゃない。パートナーがいれば乗り越えられる。誰もいない人もいるのよ」と言ったことを覚えています。   大変な災害にあった人というのは強く、そしてやさしくなれます。あのときの花嫁さんたちのなかには今、子育て真最中の人も多いでしょう。彼女たちはこの2度目の試練にも、きっと力強く立ち向かっていると思います。   いわき市に向かう常磐線から見た景色は、進行方向右側、海に面したほうにはブルーシートばかりが目立つ一方で、左側には普通に家が建ち並び、田んぼには稲の緑がゆれていました。線路をはさんだ左右のどちらに住んでいるのか、それだけのことなのになぜこんなにも違うのかと、涙が止まりませんでした。   今回のコロナ禍も、これが日本のどこかの地域だけに発生したのなら、「どうして私たちだけが」と、絶望感は計り知れないと思います。けれど今は世界中が同じ災難にあっているのです。世界中の人たちが立ち向かっているのに、自分だけが絶望していても始まりません。前に進むしか道はありません。   この試練の後に行われる結婚式は、今、ふたりが行おうとしているものとは違ってくるでしょう。辛い経験を通して人

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(2020/04/22)