初アーチの大谷翔平にメジャーの洗礼とは? フォトグラファー・田口有史が振り返るスポーツ名場面 Vol.11(GQ JAPAN)
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メジャーリーグのエンゼルスに移籍した大谷翔平選手が本拠地初出場。その初打席、2ボール2ストライクから相手投手トムリンの投じた内角低めの球をすくい上げると、打球は右中間スタンドへ。メジャーリーグ初ホームランを放った。
記念すべきメジャー第1号をチームメイトに祝福されるシーンを撮ろうと、慌ててダグアウト脇に移動して待ち構えていると、何やら様子がおかしい。大谷選手が困惑している。そう、メジャーリーグでは初ホームランを放ったルーキーがダグアウトに戻ってきたときに、あえてみんなで無視をする「サイレント・トリートメント」といういたずら、儀式があるのだ。
この洗礼はルーキーの喜びが大きければ大きいほど効果的で、無視されたときのリアクションがじつに面白い。カメラマンとしてはおいしい場面だ。
満面の笑みでダグアウトに戻ってくると、ハイファイブの準備をする大谷選手。しかし、みんな知らん顔で誰も彼のところに寄ってこない。大谷選手はたまりかねてベテラン選手のキンズラーに飛びついた! 本来は、もう少し長く放置されるのだけれど、大谷選手のあまりにも無邪気な姿にプーホルスやカルフーンらのベテランたちも耐えきれず笑顔で駆けつけた。
まさか初打席で、いきなりホームランを放って、こんな満点のリアクションをしてくれるなんて。ベンチ側に撮影ポジションを取っていてホッとした。