「自分勝手な動きを」イチロー氏魔性の打撃/パ伝説(日刊スポーツ)

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<復刻パ・リーグ伝説> イチロー氏(46=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の引退から、1年がたった。現在ソフトバンク2軍打撃コーチを務める新井宏昌氏(67)は、94年にオリックス打撃コーチに就任。プロ3年目の同氏と出会い、孤高のスーパースターが心情を明かせる数少ない野球人になった。2000本を超える安打を残した好打者、新井氏だからこそかわすことのできたイチロー氏との対話を振り返る。【取材・構成=堀まどか】【写真】96年9月、リーグ優勝を決めるサヨナラ安打を放ち飛び跳ねガッツポーズのイチロー   ◇   ◇   ◇ プロの目には、2人はよく似たタイプの打者に見えた。 新井が野球評論家になって1年目の93年。仕事で出向いたオリックスの本拠地で、打撃コーチの大熊忠義に「新井に似た打者がいる、見てやってほしい」と声をかけられた。それがプロ2年目のイチローだった。 新井 それで打撃練習を見ましたが、ピンと来なかった。そのときは振り子打法のような打ち方をしていなかった。目に留まるようなものを見たわけじゃない。頭から、鈴木一朗という選手は消えていました。 93年オフ、オリックスは新監督に仰木彬を招請。仰木は1軍打撃コーチに、近鉄監督時代から頼りにしてきた新井を選んだ。若手が参戦したハワイのウインターリーグを視察した仰木は、新井に「いいのがいるぞ」と告げた。翌年の春季キャンプで新井は仰天した。 新井 こんないい打者がいたのかと。以前見たときとは別人でした。しなやかな動きで、低いライナーを遠くに飛ばす。以前は、本人が本来やりたいことを押し殺しながらやろうとしてたんじゃないかと。 独特の打法は、当時の1軍首脳陣に認められなかった。仰木政権誕生後はその眼力に守られ、イチローは存分に個性を発揮していく。新任の打撃コーチとの“対話”が始まった。 新井 ぼくの選手とのコミュニケーションは、ティー打撃で自分が上げたボールに対してどういうバットの出し方、捉え方をするのかによって次の言葉を出す。イチローのそれを見たときに思ったのは、なんと自分勝手な動きをする選手なのかなと。打者は投手が動かないとステップも踏めないし、バットも振れないのだけど、彼は自分が動いているから投げてきてくれ、というような動きをする。 相手の動きを自分に引き込む。魔性のような打撃だった。 新井 

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(2020/04/21)