メジャー挑戦希望の日ハム有原は「上原級の制球力」をロッテ石川歩は「テンポと故障しない体」がカギ[大慈彌功コラム](中日スポーツ)

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 今回は昨年末、メジャー挑戦希望を表明したパ・リーグ所属の日本ハム・有原航平投手(27)、ロッテ・石川歩投手(32)の考査をしよう。  NPB投手の平均球速はMLB投手のそれと比べると約5キロ遅い。私は経験則から、NPB投手をスカウトする際、球速を決定的な指標にはしていなかった。最重要視したのは制球力である。  制球力は、メジャーでは「コマンド」と表現される。単なる与四死球率ではない。それぞれの球種をいかに制球よく操れるか。その能力である。  具体的に言えば、直球を内外角、高低の四隅に投げ分けられ、なおかつ強弱がつけられるか、また変化球はカウント球にも使え、タイミングをずらしてボール球を振らすこともできる、という制球術である。  レッドソックスで世界一にも貢献した上原浩治さんが、メジャー救援右腕の中では直球が一番遅かったのに活躍できた要因は、これらを併せ持っていたからだ。  投手の安定性を図る指標として、メジャーではWHIP(投球回あたりの与四死球・被安打数合計)が用いられる。評価は1・00で素晴らしい。1・10で非常に良い。1・25で平均以上。1・32で平均である。  有原はNPB通算1・22、昨年が0・92。石川はNPB通算1・23、昨年が1・32。この数値がそのままメジャーで反映するわけではない。また本当の意味での制球力は計れない。  昨年、最多勝も獲得し、素晴らしいWHIPの数値を残した有原だが、メジャーで活躍するには内外角、高低の四隅に投げ分けられる直球の制球力をもう少し上げてもらいたい。また感情のコントロールができるかも重要な要素である。

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(2020/04/21)