メジャーデビュー戦。1番ライト、イチローへの思いとは? フォトグラファー・田口有史が振り返るスポーツ名場面 Vol.06(GQ JAPAN)

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イチロー選手がメジャーリーグ・デビューを果たした2001年の開幕戦。シアトルの開幕セレモニーの選手紹介は、センターから引かれたレッドカーペットの上をひとりひとり駆けてくる。控えの選手からフィールドに登場したのち、1塁線上に整列して、スタメン選手はホームプレート側に立つことになる。 一番ライトで先発出場する出場のイチロー選手の登場はいちばん最後。姿を表すセンター付近と、整列するホームプレート近辺では、光の明るさがまったく違う。また、最初の選手が登場してから、最後のイチロー選手が姿を表すまで、結構時間があった。当時はデジカメではなく、まだフィルム時代。刻一刻と表情が変わる光を気にしながらイチロー選手登場を待った。 メジャー在籍19年、通算3089安打を記録したイチロー選手の記念すべき第一歩は、失敗したら補正の効かないフィルムカメラ。今でも忘れられないシーンだ。

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(2020/04/15)