それでも私はやってない!「MLBのサイン盗み騒動」で過去の処分に注目再び(Forbes JAPAN)

【リンク先抜粋】
MLBのヒューストン・アストロズは、2017年に球団史上初のワールドチャンピオンになったが、その際に犯したとされる組織的な映像解析によるサイン盗み行為に対して、今年に入ってようやく処分が下された。 しかし、MLBを含む野球界は後味の悪さをいまだに激しく引きずっている。それは、「処分が軽すぎないか」という意見が後を絶たないからだ。 MLBは、アストロズのゼネラルマネージャーたちを1年間のサスペンション(謹慎)処分にしたことでなんとか手を打ち、ワールドシリーズ優勝の取り消しというような野球史に大きな改変を残すような事態は避けたかたちだ。とはいえ、シーズン前の話題に乏しい時期でもあり、ファンの間ではこの処分に対して批判の声が上がっている。 賭けは認めるが八百長はやっていない そんななか、過去のMLBの処分が不公平だったと語気を強めた人間がいる。MLBの最多安打記録や最多試合出場記録を持つ元祖「鉄人」で、「チャーリー・ハッスル」のニックネームを持つ元シンシナティ・レッズのピート・ローズだ。 ローズは、前人未到の最多安打記録を打ち立てた後、1985年から87年のシンシナティ・レッズの選手兼監督時代と監督専任時代に、自分のチームの試合に金を賭け、八百長をやった容疑で、1989年の8月にMLBから永久追放処分を受けていた。 しかし、ローズはレッズの試合に賭けたことは認めているが、賭けのために八百長試合をやった(つまり選手をやりながら賭けをして手を抜いた)とされることについては、けっして認めていない。 今年79歳になるローズは、これまで3回(1997年、2002年、2015年に)、MLBのコミッショナーに処分解除の嘆願書を出してきたが、いずれも却下されている。 ローズのケースで問題となったのは、罪を認めるか認めないかということだった。この2015年の嘆願書却下の判断においても、「本人に悔悛の状況が認められられない以上、永久追放処分を継続するしかない」というのがコミッショナーの判断であった。 これは、アメリカの刑法と仮釈放審査の実態にも、おしなべて共通することだ。重罪で長期刑を受けても、仮釈放のかたちで刑務所から出てくる人間はたくさんいるが、この仮釈放審査会での最も重要で揺るがない点は、「罪にまっすぐに向き合い、悔悛の情を見せているかどうか」という点だ。つまり、こ

続きはこちら

(2020/03/08)