ソフトB復帰・城島氏の「権限のない長い肩書」はイチローを参考に(日刊ゲンダイDIGITAL)

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 釣り師でも雀士でもあるが、本質はやはり、野球人ということか。  今年からソフトバンクの王球団会長付特別アドバイザーに就任した城島健司氏(43)。キャンプにも帯同し、久々の野球の現場を味わっている。選手とも積極的にコミュニケーションを取っており、先日は昨オフに右ひじ手術をし、リハビリ組スタートの柳田悠岐(31)と話し込んでいた。  城島アドバイザーが言う。 「彼のレベルになれば、相手(投手)も勝負をしてくれないから、四死球が多くなる。ストレスはあると思うよ。でも、我慢が必要だと。僕も昔、王さんに『(相手投手が)おまえに簡単にストライクを投げられるわけがないだろ。四死球が多いのは、それだけ警戒しているからだ』と言われ、救われたような気分になった。そういうことを柳田にも伝えるのが、彼にとっても一番うれしいんじゃないかなって。選手って不安なんですよ。だから、明らかな長所や強化に励んでいる部分を改めて褒められると、うれしいものなんです。僕はそうしたことを伝えていこうと思う」  本人は「技術指導はしない」と話しているが、ベンチ裏で捕手陣に身ぶり手ぶりで指導する場面もある。キャンプ初日の自己紹介では「専門は釣りとマージャン」と話してナインを笑わせたが、城島アドバイザーも現場の雰囲気に刺激を受けているようだ。  この変化は球団にとっては大歓迎。数年前から城島氏を将来の監督候補としていたものの、本人にその気はなし。球界に未練はないかのごとく、気ままに釣りとゴルフを楽しんでいた。  それが今回、会長付アドバイザーとして古巣復帰を果たした。 「参考になったのが、イチローです」と言うのはある球団関係者。 ■心変わりを待つ 「本当は城島に監督になってほしかったが、何年も球界を離れていた人をいきなり監督というのはさすがに無理がある。コーチというのも難しい。仮に工藤監督が今季限りで任期満了した場合、現場復帰後1年で監督というのも難しいでしょう。その場合は、次の監督を立てることになるが、指揮官候補の城島をコーチとして入閣させれば、それはそれで新監督がやりにくい。 『ユニホームは着なくても、現場には関わってほしい』という無理難題を解決するために参考になったのがイチローです。マリナーズの会長付特別補佐という、ある意味曖昧な立ち位置は、ウチにとっても都合が良かったということです。

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(2020/02/06)