ホンダ 安部常務「生活に溶け込むよう期待」…日本郵便に電動二輪車を初納入(レスポンス)
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ホンダは1月17日、郵便配達用の電動二輪車として『BENLY e』(ベンリィ イー)を日本郵便に初納車し、都内の新宿郵便局で両社によるセレモニーを開いた。[関連写真]ベンリィ イーは最高出力2.8kw(原付一種タイプ)または4.2kw(原付二種タイプ)のモーターや、容量が20.8Ahの「モバイルパワーパック」と呼ぶ脱着式リチウムイオンバッテリー2個などを搭載している。フル充電からの航続距離は原付一種が30km/hの定地走行で87km、原付二種が60km/h定地走行で43kmとなっている。
契約では3月までの2019年度中に200台を納車し、日本郵便は今月から新宿、日本橋、渋谷、上野の4郵便局での使用を始める。20年度中にはさらに2000台程度の追加導入を行い、都内のみならず首都圏や地方の政令指定都市などにも配備する計画だ。
日本郵便は現在、全国で約8万5000台の郵便配達用のガソリン二輪車を保有しており、すべてがホンダ製品となっている。20年度中にはこのうちの2.5%ほどが電動車に切り換わる。19年度内に納入する200台のうち、150台は原付二種タイプで、残りが原付一種となる。1台に2個必要なバッテリーパックは予備300個を含め、合計700個を納入する。各郵便局には専用の充電器を配備して、夜間などにバッテリーを充電する。20年度に予定する2000台の原付一種と二種の割合も、今回と同程度になるという。
納車セレモニーでホンダの二輪事業本部長である安部典明常務執行役員は「ベンリィ イーが郵便配達業務の仲間に迎え入れられることを大変嬉しく思う。郵便配達バイクとして当たり前のように皆様の生活に溶け込むことを期待している。より静かな環境への貢献もしていきたい」と、述べた。
また、日本郵便の上尾崎幸治執行役員は「大変性能の良いものを造っていただいた。今年は東京オリンピック・パラリンピックの年でもあり、都内では多くの方々にこの新しい電動配達車を見ていただく機会もあると思う。配達業務のバイクは約50年の歴史があるが、次の50年の中核車となるよう、われわれもしっかりと安全運転に取り組んでいきたい」と話した。
ホンダと日本郵便は17年3月に郵便配達用の電動二輪車の導入や充電ステーションのインフラ整備などの協業の検討で合意し、3年近くをかけて車両開発などに取り組んできた。