安部トシ子さんの花嫁相談室「両家の親同士がしっくりこない」(25ansウエディング)
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結婚して家庭を築くと、親に限らず兄弟姉妹や親戚同士でも、なかなか気軽に会うことは少なくなっていきます。若い活発なときと年齢を重ねてからではエネルギー量が変わってきますから、年齢が上がるに従って、お付き合いが少なくなるのは自然な現象なのです。双方の親同士を仲良くさせようと焦る気持ちはわかりますが、それは意外に難しいことです。挙式準備では両家が意見の折り合いをつけなければいけないことも多く、互いの感覚の違いが目立つかもしれません。でも、今がいちばんお付き合いの密度が濃く、あとはだんだん儀礼的な関係になりやすいものと思ってください。結婚式が一段落すると、次に両家で会う機会というのは意外にないもの。子どもが生まれたときくらいでしょうか。ふたりが新しい生活を始めたら、それが一個の社会単位になりますから、互いの親同士が親友や親戚のような、和気あいあいとした関係を望む必要はありません。
何かのアクシデントで両家のあいだに誤解を残すようなことにならないためには、ふたりが率先して大人になりましょう。「言ってプラスにならないことは言わない。双方の親が神経をとがらせるようなことは、自分たちが盾となって伝えない」という態度に徹するように努力してください。
また、あなたのお母さんがいくら批判めいたことを言っても、彼の前で同調するような態度をとらないように、くれぐれも注意してください。例えば、あなたと彼の新居にあなたの実家からミカンが送られてきたとします。それを見て、彼が「甘くなさそうだな」と言ったとしたら、あなたはどんな気持ちがしますか? 身内が作ったミカンでもないのに、両親を批判されたように感じるのではないでしょうか。5年、10年と年月を重ねた夫婦なら何でもないことかもしれませんが、これから新生活が始まるふたりは、ささいなことにも傷ついてしまいがちです。身内を批判されて気持ちのよいはずがありません。お互いに相手の家族を中傷するような言動はタブーと心得ましょう。
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